齋藤 智世の授業に役立つホームページ   (火曜の会メールマガジンより)

情報モラルを扱う授業で活用したいページ
(N0.47 2001/09/18 掲載)

 
 2学期に入り、「校内LANが敷かれたよ」「インターネットが使えるようになった よ」という学校も多いことでしょ う。
 今回は、インターネットを活用する場合に必要な情報モラルについて学習する時 に利用できるページを取り上げて みます。
 情報モラルについて解説するページは、メルマガ5号「インターネット導入を前に、 みんなで学ぶ情報モラル」で 紹介しましたので、今回は、実際の授業で子どもた ちが使う教材や授業実践に役立つ情報を提供しているページを 紹介してみたいと 思います。
 (過去のマガジンの取り寄せは、http://kayoo.org/mag/index.htmlでできます。 ページ紹介はhttp://horilab.ia.inf.shizuoka.ac.jp/staff/saito/links/links-top.html にもあります。)


●授業を多面的にサポート『ネット社会の歩き方』 http://www.net-walking.net/
 (財)コンピュータ教育開発センターがEスクエア・プロジェクトとして提供し ているもので、「児童・生徒が教 室で可能な限りリアルな情報社会との接触を体 験し、ネット社会を「安全に、楽しく」歩く知識を身につけるため のカリキュラ ムとソフトウェアを開発し、Eスクエアで公開するなどして学校、家庭に広く供 することを目的とす る」ページです。
 課題提示型教材として[学習ユニット]があります。個人情報の保護、チャット の危険性、コンピュータウイルス 、誹謗中傷、知的所有権の保護、なりすましな ど14の事例について、基本と応用に分けて、アニメーション・ムー ビーとして用 意されています。
 体験型教材としては、ネットショッピングの模擬体験ができる[電脳商店街]が 利用できます。利用方法や返品・ 納品条件や業者情報などが準備されている架空 のショップを訪れて、ネットショッピングで注意しなければならな いことに気が つくように作られた教材です。
 先生にとってうれしいのは、これらの教材を利用した授業例[学習指導資料]が ちゃんと用意されていることです 。教材のダウンロードもできます。


●必見!『総合的な学習の時間 学習パッケージ』 http://kayoo.org/sozai/
 ネットワーク教育利用促進研究協議会(責任者は永野先生!)が提供している「情 報教育のカリキュラム開発と支 援教材」内にあります。TOPページ「情報教育の カリキュラム開発と支援教材」からログインして、[パッケージ ]をクリックす ると、学習パッケージの一覧表が表示されます。その中に、[どうしよう、こん なメールがきちゃ ったよ]と[インターネットを楽しく安全に使おう]がありま す。概要やねらい、留意点、ワークシート、ガイド などが書かれていますので、 とても参考になります。
 なお、[インターネットを楽しく安全に使おう]のStep1「不正なWEBページ」で 紹介されている教材は、石原一 彦さんが提供する http://www.otsu-seta-e.ed.jp/rinri/hyousi.htmlにあります。 授業に利用でき そうですね。


●危ない事例モデルを紹介『ひみつの部屋』 http://www.moriguti-ps.osaka.schoolnet.gr.jp/netiket/netiketindex.htm
 守口市立守口小学校HP内にあるページです。石原さんの「不正なWEBページ」のよ うに、インターネット上にあり そうなトラブルページ例を用意して、子ども達に 見せてアクションを起こさせ、その対処がどのような結果を招く かを知らせる教 材です。
 同じような目的で作られたページに、ベネッセコーポレーションの『はむはむホ ームページ』 http://www.teacher.ne.jp/school/web/web020/index.htmlもあります。
 これらの問題となるページ例は、少しずつ内容が異なります。インターネット上 に存在するトラブルページが多種 多様で、これらのページの存在と対処法を学習 することの大切さを感じました。


●電子紙芝居で学ぶ『インターネット使用上の注意』 http://www.kids.soumu.go.jp/internet/caution/pdf.html
 総務省が提供している「通信白書 for Kids」内「 インターネットの世界」にあ ります。
 コンピュータウイルスや著作権、不正アクセス・なりすまし、ショッピングなど について紙芝居形式で解説するも のです。[先生・保護者の方へ]をクリックす れば、この教材資料のPDFファイルをダウンロードできるようにな っています。


●ゲーム感覚で楽しく学ぶ『ネチケットを学ぼう』 http://www.disney.co.jp/netiquette/netisland/index.html
 ディズニーが提供するページです。どんなことが危険なのかを3つのストーリーに 分けて解説している[サイバー ネチケットコミック]と、質問にyes、noで答え て、インターネットを安全に利用するための知識を確認していく [ネチケットア ドベンチャー]があります。子どもたちになじみのキャラクターが登場し、ゲー ム感覚の場面もあ るので、楽しみながら学ぶことができます。アニメーションが 中心なので、ロードや操作に時間がかかることが難 点です。また、操作性やスト ーリーがわかりにくいような気がしました。
 先生方にぜひ見てもらいたいものが[プライバシーポリシー]です。インターネ ットを利用すると、どのような形 で情報が流出していくか、企業がどのような姿勢でいるかを垣間見ることができます。



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