齋藤 智世の授業に役立つホームページ
(火曜の会メールマガジンより)
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博物館を学習に利用する
(N0.49 2001/10/16 掲載)
前回は美術館に関するページを紹介しました。今回はもう少し広い範囲‘博物 館’を取り上げたいと思います。
博物館が収集・保管(飼育)する資料には、歴史、芸術、民俗、産業、自然科 学等があります。美術館や動物園・水族 館なども博物館の一種なんですね。これ らのさまざまな資料がある博物館を学習に利用しない手はありません。積極的に 活用したいものです。
「博物館を活用する」「授業に役立つ博物館情報ページ」とは何だろう・・・ と考えてみました。
まず頭に浮かぶのは、実際に博物館へ行くことですね。開館時間はいつか、ど んな展示物や資料があるか、どんなイベ ントがあるか、連絡先は・・・などが必 要な情報ですね。
博物館の中には、積極的に学校教育とかかわっていこうとしているところがた くさんあります。資料を学校へ貸し出し たり、子ども向け・学習用のワークシー トやテキストを用意したり、学校と提携して授業をしたり・・・、さまざまなサ ービスを行なっています。これらの情報も魅力です。
また、博物館を‘調べるところ’と捉えると、実際には存在しないけど、ネッ ト上では資料を提供しているバーチャル ミュージアムも学習に役立ちそうです。
これらの情報を掲載しているページをご紹介します。ぜひ、博物館を学習に活 用してみてください。
●地域の詳細な博物館情報『Let's Go Museum』
http://www.jttk.zaq.ne.jp/museum/
都道府県別よりもさらに細かい市町村別に、博物館情報を提供してくれるサイト です。しかも、「博物館」として大きく 構えるところから街角の小さな資料館や 企業内施設、お城まで、ちゃんとピックアップしてくれているところがありがた いです。資料の説明はちょっと簡単すぎますが、住所や電話番号情報が入手でき ます。もちろんWebページがあるところ はリンク付き。キーワード検索やテーマ 検索も完備。テーマ検索のキーワード例を参考にして検索するといいでしょう。
博物館情報専用の検索エンジンを持つ『MuseumSearch』
http://www.museum.or.jp/
も利用できます。
科学系博物館を探すには、細かいカテゴリで分かれている『全国科学博物館協議 会』
http://jcsm.kahaku.go.jp/index.html
が便利です。
●学習支援検索ができる『やまびこネット』
http://www.j-muse.or.jp/jamhome.html
日本博物館協会のページです。ここには、授業に役立つ情報がいろいろあります。
Web上で学ぶ[おもしろ歴史館][楽しい 博物館][自由研究]もいいのですが、ここ でもっとも授業に役立つ情報は[学習支援検索]です。
日本博物館協会では、2000年12月に「博物館の学校における児童・生徒の学習 支援」調査をしたようです。回答を寄せ た998の博物館が行っている「学習支援 のための活動」を整理して、対象学校や対象地域を選択して検索できるようにし ているのです。リスト一覧を見ることもできますが、移動博物館や出前授業をし ている博物館リストとか、教材貸し出し をしている博物館リストなど、サービス 内容を絞って検索することもできます。ガイドブックやパンフレット、ワークシ ート、体験キットを用意している博物館リストもあります。どんな内容か、サー ビスの詳細も出ています。中には、学校の先生方と共同で開発した資料や教材を 持つ博物館もあるようです。
まさに学校が求めている情報を載せてくれていると思いました。こういう情報 提供は本当にうれしいですね。
Web発信している博物館情報では、キーワード検索も可能です。[博物館ホット ニュース]では、期間限定のイベント情 報を提供する[博物館プログラム紹介]や [新館紹介]もあります。
●学習支援の事例を紹介する『わくわく博物館』
http://www.ogawa-wakuwaku.net/
小川雅弘さんのページです。浜松市博物館での学習支援の事例を紹介しています。
[博物館の部屋]内の[学校移動博物館]では、目的や運営方法が書かれています。 [これまでの実践事例]や[体験活動]実 践例も紹介されていますので、博物館を学 習に活用するイメージがつかめると思います。子どもが博物館での体験学習を 報 告するWebページを見ることもできます。博物館資料をどのように学習に役立てる かを[授業の素の素材一覧]で紹介し ています。このような情報がたくさんの博物 館から発信されるといいですね。
また、博物館と学校をテレビ電話で繋いで授業をする試みも始まっています。
『ネットワーク教室』
http://www.kmnet.gr.jp/
に詳細な説明や実践例が載っていますので、こちらも ぜひどうぞ。
●どの施設にどんな動物がいるかがわかる『動物園と水族館』
http://www.jazga.or.jp/index.html
(社)日本動物園水族館協会のページです。校外学習や遠足などで見学に行く前に 見ておくといいものとして[動物園の楽 しみ方][水族館の楽しみ方]があります。 見学のポイントがわかります。動物電子図鑑では、見学に行く施設にいる動物 を 調べることができる[動物を調べる]や、この動物はどこの施設にいるかを調べる ことができる[園館を調べる]などの検 索が可能です。
●『博物館の博物館』
http://candy.hus.osaka-u.ac.jp/esthome/matusita/Museum/Museum.html
松下幸司さんのページです。博物館を捜す手伝いをしてくれるのは[おとなページ ]をクリック。もっともポピュラーな捜 し方は、ホームページを公開している博 物館URLを15ジャンルにまとめている[日本の博物館]です。別枠に‘分類不可 能’もあります。外国の博物館へのリンク[諸外国の博物館]もいいですね。
ここの特徴は、実際に存在する博物館ではなく、インターネット上で情報を提 供する博物館リストがジャンルごとにま とまっている[インターネット上の博物 館]があることです。資料範囲が広いので、ちょっと変わった調べものにも便利で す。
子どもの調べ学習を手伝ってくれるのが[こどもページ]です。「知りたいこと をしらべよう!」と、知りたいことのは じめの文字をクリックしてリスト表示が 出る仕組みになっています。かなりの情報量で、実存する博物館だけでなく、 W eb上で企業や団体、個人が提供するページまで、本当に広い範囲の情報を提供し てくれています。[おとなページ][こど もページ]で調べても見つからなかった場 合は、専門家が「知りたいこと」の答えをさがす手伝いをしてくれる[知りた い ことがわからないときは・・・]をクリック。「わからないなぁ...?」相だん室 にたどり着きます。このようなサイト は、ありがたいですね。
実際に博物館に訪れた人の感想や紹介文を読むこともできます。
●『博物館・資料館のページ』
http://member.nifty.ne.jp/HIDE01/hsMuseum.htm
清水英幸さんのページです。「清水英幸が選ぶオススメ見学施設」は地域別に博 物館が紹介されています。おすすめ度付 きです。
●『博物館めぐり』
http://cert.shinshu-u.ac.jp/cl/museum/index-j.htm
信州大学教育学部附属教育実践研究指導センターのページです。情報教育関連の 授業の課題として作成されたもののよう です。長野県内の施設を紹介したものが 多いのですが、関東や中部もあります。博物館見学のまとめ方例としても参考に なります。
●『みゅーじあむでぃすかばりー』
http://member.nifty.ne.jp/asai-k/muse_f.html
asai Kさんの博物館訪問録です。一言感想中心です。
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