齋藤 智世の授業に役立つホームページ   (火曜の会メールマガジンより)

まちづくりに取り組む
(N0.46 2001/09/04 掲載)

 
 2学期が始まり、「総合的な学習の時間への取り組みも本格化しなければ…」 と思っていらっしゃる方もいるでしょう。
 先日、「まちづくりに取り組ませたいが、どんな情報があるだろうか?」という 声を聞きました。そこで、今回は「まちづくり」を取り上げてみます。
 「まちづくり」は、取り組む学齢によって、幅広い学習ができそうな題材です。 住みよいまちづくりを目指すだけでなく、活気を失いつつある中心街をどう活性 化するかが課題になっているところもあるでしょう。web上の情報も、福祉の視点、 文化や産業の視点、活性化や再生の視点など、いろいろあります。
 どのページも、home や top のページへ行けば、リンク集がありますから、そち らも利用して情報を探してみてください。


●行政の動きや考えを知るには『まちづくり 』 http://www.mlit.go.jp/crd/machi/index.html
 国土交通省都市・地域整備局のページです。審議会資料から法律、現状、今後の 動向など、資料が豊富です。[都市計画]では、 まちづくり優良事例研究会とし て、全国のまちづくりへの取り組みが一覧表になっています。ホームページで紹 介されているところへは、もちろんリンクあり。[まちづくりと環境]では、エ コシティに関する情報を提供しています。[まちづくりと公園・緑]には、都市 公園の整備状況のグラフがあります。(画像がはっきりしていないのですが…) ページ内の情報を一覧ですばやく知るにはhttp://www.mlit.go.jp/crd/city/ind ex.htmlをどうぞ。


●市街地活性化を調べるには『中心市街地活性化推進室』 http://www.ias.biglobe.ne.jp/madoguchi-go/index.htm
 複数の省庁が協力して設置している「中心市街地活性化推進室」のページです。 読む資料として[中心市街地活性化のすすめ]があります。なぜ今盛んに行なわ れようとしているのか、どんな意義があるのかが、わかりやすく述べられていま す。「自分の町の計画はどうなっているの?」を知りたいときは、基本計画を提 出した市町村の一覧表が利用できます。
 [支援メニュー]も、関係8府省庁がどのような支援対策を考えているかを提示していて、参考になりそうです。日本青 年会議所『中心市街地活性化委員会』http://www.d1.dion.ne.jp/~my1/の[活性 化テキスト]でも、概要を知ることができます。


●都市問題を考えるポータルサイト『まちづくりステーション』 http://www.udit.co.jp/
 タカハ都市科学研究所のページで、再開発が迫られる都市の中心市街地や密集市 街地などの都市問題をどう考えたらいいかに対する情報を提供してくれます。「 ポータルサイト」と言っているだけあり、情報はとても豊富です。小学生向けに は、再開発の意義などをマンガで表している[みんなのまちづくり]がおすすめ です。調べ学習に大いに役立ちそうなのが[まちづくり用語集]。‘トランジッ トモール’などの用語だけでなく、緑化、法律、建築技術まで広範囲を扱ってい ます。はっきりとした単語を調べるのでなければ、索引ではなく、バックナンバ ーリストを見るほうがいいかもしれません。中学や高校でしたら、「月刊まちづ くりの焦点」のバックナンバーにある記事を題材にすると、学習のきっかけとし ておもしろいのではないでしょうか。[中心市街地の活性化]に、シミュレーショ ンコーナーがあります。ここでは、地元の商店街の様子を調査して、書き込むと、 にぎわい度シミュレーションをしてくれて、その検討結果がメールで返送されて きます。結果が出るまでに時間がかかりますが、調査項目や賑わい度シミュレー ションの概要を見るだけでも、活気のある商店街にするためにはどのような施設 や視点が必要なのかわかります。「まちつくり講座」の女性向け基礎講座をweb上 で無料で受講することができます。(申し込み必要)。


●街路整備や区画整理を考えるには『まちのみち』 http://www.tos.or.jp/
 Think Our Street推進委員会のページです。まずは子ども向けに街路整備につい て説明している[「まちのみち」紹介]をクリック。街路をより良くしようとす る視点を写真つきで紹介していますし、区画整理や再開発についても述べていま す。もちろん街路作りの考え方も書かれています。[Think Our Street]は、街 づくり会員となっている自治体へのリンク集です。いくつかの自治体では、街づ くりトピックをまとめて掲載しているので、参考になるでしょう。土地区画整理 事業については、http://www.jalr.or.jp/page2.htmlでも、説明しています。


●専門家による街角視察レポート『遊元街舎 OZAKI組』 http://member.nifty.ne.jp/toshishi/
 Toshi-shiさんが、「「まちを遊ぼう」を合い言葉に、まち歩きや住まい・建物 見学をした」様子や考え方を豊富な情報で紹介しているところです。おすすめ は、[Toshi-shiの住まい・まちBOX]です。愛知県の街づくりや住まい作り、町 並みなどが写真付きで紹介されています。まちづくりは、スクラップ&ビルドだ けでなく、歴史や風土を生かしたものもあることがわかり、学習の参考になりそ うです。実際にどのような話し合いや計画作りが行なわれるかは、[中心市街地 すまい研究会]の活動報告が役立つでしょう。 似たような視察レポートでは、都市研究所スペーシアの『まちづくりを学ぼう』 http://www.spacia.co.jp/Mati/index.htmlも興味深いページです。


●海外のまちづくりにも目を向ける『まちづくりを考える』 http://www.geocities.co.jp/Berkeley-Labo/5472/machidukuri.htm
 Hiro Sasakiさんのページです。こちらは、海外の事例にも目も向けていて、 [世界のまちづくり]や[まちづくりアイデアフラッシュ]でいろいろなアイデ アを紹介しています。掲示板[まちづくり広場]でも、いろいろな人の意見を知 ることができます。


●車いす・アイマスク体験のマニュアルが入手できる 『岡山県の福祉のまちづくり』 http://www.pref.okayama.jp/hoken/shofuku/keikaku/matidukuri.htm
 福祉のまちづくりをソフト・ハードの両面から総合的に推進するため、「心」「 情報」「物」の3つのバリアフリーを目指す方針が宣言されています。[車いす ・アイマスク体験]では、車いす・アイマスク体験をする時の基礎的な知識と注 意事項、基本的なエチケットをマニュアルにまとめたPDFファイルがダウンロード できます。障害を持つ人に接する時のエチケットや配慮に関するものも掲載され ています。
 [整備基準]では、生活関連施設の整備基準が一覧表になっており、街づくりの 着眼点や、自分たちの町がこの基準に沿っているかを計る物差しとすることがで きるでしょう。有効な情報だと思います。同じ岡山県に「子どもとまちづくり」 http://www.pref.okayama.jp/doboku/kensido/kodomo/title_2.htm があります。
[「子どもとまちづくり」五カ条]は、カリキュラムを考えるときの参考になり そうです。
 

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