齋藤 智世の授業に役立つホームページ
(火曜の会メールマガジンより)
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総合的な学習の時間のカリキュラムを考える
(N0.34 2001/03/20 掲載)
春休みに入り、ほっと一息する暇も無く新学期の準備に追われる時期です ね。新学習指導要領完全実施を1年後に控え、総合的な学習の時間の運用も 本格化しなくては…とお考えの方も多いことでしょう。教科書もありません し、1年間を見通してカリキュラムをどう組んだらいいか、頭を悩ますとこ ろです。
そこで、総合的な学習の時間のカリキュラムを考えるときに役立つページ をご紹介します。
検索エンジンで「総合的な学習の時間」を検索すると、12000件以上もリス トが出てきます。リンク集やポータルサイトもたくさんあります。教育関係 者だけでなく、一般の人のページもあり、社会的な関心の高まりが感じられ ます。リンクはクモの巣のように張り巡らされていますので、リンクを辿っ て、いろいろなページを訪れてみましょう。
●「総合的な学習の時間とは何か」を再確認!『学習指導要領 第1章 総則』 小学校:
http://www.monbu.go.jp/news/00000317/s-sosoku.html
(中学校はt-sosoku2.html、高等学校はk-1.html)
総合的な学習の時間のカリキュラムを考えるための第一歩は、趣旨や内容を はっきりつかむこと。まずは、学習指導要領を確認しましょう。文部科学省 が提供していて、ページの中間あたりに「総合的な学習の時間」という項目 があります。ここでいう「問題解決」を進めていくには、情報活用の実践力 を育成することが必須。
情報活用の実践力とは何か、情報教育の目標やねらいはなにか、を正確に 把握しておくことも重要です。
『情報化の進展に対応した教育環境の実現に 向けて 第I章 情報化に対応した教育について』
http://www.monbu.go.jp/singi/chosa/00000301/Section1.html
でしっかり理解したいものです。
●どんな学習活動が考えられるの? 悩んだ人必見ページ『情報教育カリキュラム』
http://www.kayoo.org/sozai/
皆さんご存知の当マガジンを発行している火曜の会の研究グループとネット ワーク教育利用促進研究協議会とが、情報教育カリキュラムの研究開発の成 果を提供しているページです。情報教育に関する最新の確かな情報や現場に 役立つ情報が、先駆けて発信されています。
その中の「情報教育の教材リスト」では、様々な教材や活動例を紹介してい ます。各教材については、活動の全体像や活動計画、留意点などの情報だけ でなく、子ども用ワークシートや教師用ガイドブック単元の進行表≠ネど、 授業への活用をスムーズにする支援材料も豊富に用意されているので、とて も参考になります。また情報教育のQ/Aなどの情報も発信されています。
近く評価の方法のリストも公開されることになっています。
●インターネットを利用した教育実践例が満載『Eスクエア・プロジェクト』
http://www.edu.ipa.go.jp/E-square/
(財)コンピュータ教育開発センターが運営するもので、インターネット利用 教育を実践するための支援プロジェクトについて掲載するページです。バー チャルスクールの職員室を覗いてみたり、Eスクエア・Web MAPから実践プロ ジェクトの内容や授業実践事例を見たりするといいでしょう。各学校の活動 事例もたくさん紹介されていますが、酸性雨調査や全国発芽マップなど共同 で行なう活動や、インターネット導入に関する利用手引きなどへのリンクも あります。校種もいろいろですから、きっと参考になると思います。
●総合的な学習の時間のポータルサイト 『こねっとgooスクープ!総合的な学習の時間』
http://www.goo.wnn.or.jp/ctg09386689410026471/ctg09386693520026560/ index.html
子ども向け検索エンジンの一部で、総合的な学習の時間関連のリンクを集め たものです。キーワードを使った検索もできますが、「総合的な学習の時間 とは?」「授業に役立つページ」「成果発表のページ」のリンク集がお薦め です。実践事例や他のリンク集などにもつながる、情報検索に有効なページ です。
●「総合的な学習の時間」に関する膨大なリンク集『総合的な学習ランド』
http://www.nier.go.jp/saito/kuro/sougou.html
国立教育政策研究所(旧 国立教育研究所)内「実践・文献情報ホームページ」 の中にあるページです。「総合的な学習とは」には様々な人や機関が述べてい る総合的な学習の時間に対する意見、「総合的な学習を実践している学校」に はたくさんの実践校、「研究発表会・研究大会等」には今後予定されている研 究会、「指導計画、単元展開の構想等」には様々な学校の指導計画等と、総合 的な学習の時間に関するいろいろな情報へのリンクが張られています。
●テレビと連動して学習が進められる 『インターネットスクール たったひとつの地球』
http://www.nhk.or.jp/tatta/
日本放送協会が提供し、通常放送と月1回の生放送、ホームページを連動させ て、小学生が総合的な学習の時間で環境をテーマに学習できるようにしたもの です。番組やホームページで提供された情報をもとに子供たちが調査活動を行 い、そこで得た情報を番組に送って活用し、お互いの活動内容を紹介しあう交 流学習も行なうなど、子供たちが積極的に番組に参加できるしくみになってい ます。学習プランも掲載されていますので、カリキュラムを考える上で、大き な手助けになります。
中学生向けは『インターネット情報局』
http://www.nhk.or.jp/moralin/index.html
。
●調査活動のイロハを知るには『MIA しらべて まとめて 伝えよう』
http://www.nhk.or.jp/mia/version2.html
これも日本放送協会が提供するもので、情報活用能力(収集・選択・表現・発 信)を身につけるための様々な学習活動(訓練プログラム)を、「指令書」の 形で提示するものです。制作者からのメーッセージに「何をやればいいのか、 1年間どのように展開するのか、まさに、現場の先生方が抱いていらっしゃる 同じ悩みを持って、1年間のカリキュラムを考えていきました。」とあるので 、指令書の一覧を見るだけでも、カリキュラム作りの参考になります。また、 各指令書には行動マニュアルや指導報告、応用のヒントも用意されており、サ ポート体制も整っています。
●他校の友達と共同で学習を進めていく『全国自然調べ』 (2000年度分は
http://www.nacsj.or.jp/event/ss/ss00-index.html
)
(財)日本自然保護協会のページです。この団体が行なうイベント「全国自然し らべ」は、マニュアルにしたがって、自然のようすや人とのかかわりについて 調べ、調査結果をインターネットで送信するものです。1995年から始まったも ので、毎年テーマが設定されます。2000年度は「私たちの川」でした。4月に はまとめたものが公表されるようです。文部省からの推薦もあったようで、総 合的な学習の時間の環境教育として取り組めそうです。
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