齋藤 智世の授業に役立つホームページ
(火曜の会メールマガジンより)
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作文力を高める
(N0.33 2001/03/06 掲載)
前回まとめや発表で利用できるイラストを紹介したのですが、文章も書かなくっちゃ…ということで、今回は作文力を高めるのに役立つページをご紹介します。
国語に限らず、作文、文章を作ることは、コミュニケーション能力としても重要なものです。創作文、生活文、実用文、メール…書く目的は様々でも、自分の思いを表現して相手に伝えるという点は同じで、自分の言いたいことがよく伝わる文章を書くのは大変です。インターネット上に作文教室はけっこうありますが、メールやFAXで作文を送ると添削して返してくれるような有料サイト(例えば『Online作文教室 言葉の森』
http://www.mori7.com/index.html
など)が多いようです。
ここでは、無料で作文講座を開いているページや作文指導の実践例が載っているページをご紹介します。対象は小学生から大学生、社会人まで様々ですから、子どもたちだけでなく、先生方にとってもためになる情報ではないでしょうか。(もちろん、私にとっても…^_^;)
●作文指導の情報満載『実践!作文研究』
http://homepage1.nifty.com/sakubun/
上條晴夫さん(主幹)、松田善啓さん(制作)が運営するページです。「作文指導の情報交流のホームページ〜日本一整備された作文サイトを目指して進化中!」の言葉どおり、作文指導に関する様々な情報が豊富に揃っています。教材アイデア、実践事例ばかりでなく、このサイトで発行しているメールマガジン「調べ学習に役立つ作文技術の情報誌 実践!作文研究」のバックナンバーも見ることができます。「見たこと作文」も興味深いのですが、バラエティに富んだ出題形式、子どもたちが取り組みやすい課題(お題)の「おもしろ作文道場」も楽しそうです。「Let's 連句!」も、インターネットならではの取り組みですね。授業のヒントになるでしょう。
●作文の基礎を身につける『向山式200字作文ワーク』
http://homepage1.nifty.com/s-murano/
村野聡さんのページです。「作文の基本技能を身につけさせるために向山洋一氏の提案をもとに、村野が開発した教材」である向山式200字作文ワークが掲載されています。一枚の紙の半分が問題と解答欄、もう半分が同じ問題とその正解でできているワークを使って、スモールステップでスキルアップしていくものです。子ども向け表記の「えんぴつくんの作文教室」や、作文の授業の実践集「作文指導ランド」、「すぐに使える作文の題材・テーマ集」も役立ちそうな資料です。
●文章構成を学びながら作文する『市毛式生活作文(生活作文の書き方)』
http://www1.ocn.ne.jp/~tashiro/
田代勝巳さんのページです。市毛勝雄さんが開発した市毛式生活作文の指導法によって、文章構成の形式を学びながら生活作文が書けるようにするもののようです。なか1・なか2→まとめ→はじめ→題の順で書き、それぞれの分量も示されています。実践報告も用意されています。
●‘作文教育とは…’を考える時の資料『日本作文の会』
http://ha3.seikyou.ne.jp/home/Nihon.Sakubunnokai/index.html
トップページで「すべての子どもに生活に根ざした表現と生きる力を」を掲げた、日本作文の会のページです。「研究のページ」は、教師が'作文''綴る'などの意味、子どもの表現について考えたい時に読むものです。「作文教育 Q&」では、回答を読むだけでなく、悩みや疑問メールを受け付けてくれます。「子どもの作品集」には、小学生の詩が出ています。
【大人向け作文教室のいろいろ】
○『言語表現のためのWeb教材 2000年度教材』
http://hyogen.edu.toyama-u.ac.jp/hyogen2000/index.html
富山大学言語表現部会公式サイトにある向後千春さんが作ったページです。大学生が文章を書く技術や書く力を身につけるための教材ですが、ワープロの使い方や電子メールの使い方を学ぶ「パソコン編」、文章を書くための「作文基礎編」「作文実践編」、付録の「日記の達人塾」と、情報がよく整理されており、とても参考になります。詳細な説明になっています。
○『日本語ライティングの世界』
http://www2u.biglobe.ne.jp/~kurapy/jwriting.html
ライティング・インストラクターである倉島保美さんが、効果的な実務文章(論文、報告書、意見文、マニュアル、小論文、など)の書き方を紹介しているページです。「必要な情報を、1回読んだだけで手に入れられるように」書くためのノウハウが理論と共に詳細に書かれています。
○『ぼくの作文教室』
http://www21.ocn.ne.jp/~smart/nihongo.html
金沢賢さんのSMARTページ 「電脳雑記帳」内にあり、様々な人が書いた本の引用や要約が入った文で、ノウハウがぎゅっとまとまった感じかな…なんて思いました。
○『日本語作文』
http://www2.tokai.or.jp/kimijima/body/jpwriting.htm
君島 浩さんの「教育設計研究室」内にあり、効果的な論文・報告書を効率的に作成する技法が書かれています。慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスの授業‘テクニカルライティング’で使われたようで、導入に始まって、分析、設計…発表と授業進度に沿って詳細な説明が出ています。専門的な内容に触れたい人には参考になるページです。(課題講評には実名が出ていて、戸惑ってしまいました。この部分は避けたほうがいいかもしれません。)
○『文芸ナイフ』
http://homepage1.nifty.com/shimada_lisa/knife/index.htm
らら美(島田理聡)さんの「一輪庵」内にあり、「'なんか書いてみたい'初心者から自称'作家志望'まで」を対象にした、文章の書き方&ストーリーテリング入門です。本編と創作編の二本立てで、それぞれ入門、初級、中級、番外編でできています。わかりやすく、親しみのある文章で綴られていますので、取り組みやすいと思います。
○『文章教室』
http://kohitsujibunko.tripod.co.jp/kyousitsu.html
仔羊文庫編集委員会のページ内にあります。すごく基本的なことを、すごく簡潔に書いています。しかし、「えっ、そうなの」と思うこともあり、校正の時のチェックリストになるかな…なんて思いました。(三点リーダは、2字分を一組とするので「……」と使うんだそうですね。文字数を減らすために1字分にするのは、だめなんでしょうか。この文章中でも何回か使っているのですが…。 )
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