齋藤 智世の授業に役立つホームページ   (火曜の会メールマガジンより)

干潟を考える
(N0.31  2001/02/06 掲載)

 
 前回、気象を取り上げたところ、滋賀県小谷小学校の村田さんからリンク集を紹介するメールをいただきましたので、お知らせします (http://www.biwa.ne.jp/~odani-s/link/tenki.html)。
 皆さんすばらしいリンク集を作っていらっしゃるのですね。このように人と人とのネットワークが広がっていくことは、とてもうれしいことです。

 今回は、冬に渡来する野鳥観察スポットであり、現在、公共事業や水産業、農業、工業、災害、環境問題と様々な要素が絡んで議論沸騰の干潟を取り上げます。干潟は生物の楽園であり、産業開発用地の対象ともなりえますし、環境浄化の役割も注目されています。理科学習、社会科学習だけでなく、総合的な学習の時間で取り上げる教材としても奥が深いものがありそうです。


●干潟を考えるには、まずここから  『INFORMATION FROM JAWAN 日本湿地ネットワークから』  http://www.kt.rim.or.jp/~hira/jawan/index-j.html
「ラムサール条約を積極的に推進し、水鳥をはじめ豊かな生態系の存続にとって欠くことのできない干潟などの広範な湿地の保護や回復運動を強化する」ことを目的とした活動をおこなっている、日本湿地ネットワーク(JAWAN:Japan Wetlands Action Network)のページです。ラムサール条約とは何か、どんな湿地が登録されているかだけでなく、鳥類生息地として重要な日本の湿地の一覧も出ています。しかも関連したホームページへのリンク付き。近隣のアジア地域に関する情報や、三番瀬や藤前干潟、吉野川、韓国・セマングム干拓事業など、最近議論の的になっている場所の保護団体へのリンクもあります。


●日本の干潟の紹介ページがある『ようこそ汐川干潟へ』  http://www.tcp-ip.or.jp/%7Eeriko/japan/japan.html
 汐川干潟を守る会の運営するページです。「日本の干潟」では、干潟のある場所や簡単なコメント、写真が掲載されており、保護団体へのリンクもあります。「標識調査」や「鳥だより」もなかなか見れない情報です。「干潟の生き物たち」は小学生にもなじみやすい紹介方法です。水辺に住む生物たちの生態を簡単なアニメーションで表現した「アニメGIFギャラリー」は、子どもたちが干潟について調査結果をまとめる際に利用したくなる素材です。


●今話題の諫早干潟に関する情報満載『いさはやひがたネット』  http://www2s.biglobe.ne.jp/~isahaya/
 諫早干潟緊急救済本部が運営するページです。海苔の養殖、海洋汚染、干拓問題と今大揺れの有明海。1997年からの諫早干潟に関する様々なニュースや記事、取り組みが掲載されています。諫早問題関連サイトの「諌早湾干拓事業公式資料ぺージ」からは国や自治体、国会関係へのリンクがあり、様々な情報が入手できます。


●都会に近い干潟のあり方を考える『三番瀬を未来に残そう』  http://www2.justnet.ne.jp/~sanbanze/
 千葉の干潟を守る会のページです。今年初めに川口環境相の埋め立て見直し発言で注目された干潟です。東京湾の奥部に残る干潟として、鳥や水辺の生物だけでなく都会に住む人々のオアシスとしても注目されていますが、開発との絡みもあり、考えるところが多い教材になりそうです。ここには新聞やシンポジウムの記録など様々な情報が掲載されていますので、ディベートの材料にもなりそうです。


●きれいな川と可動堰計画『吉野川シンポジウム実行委員会』  http://yoshinogawa.mandala.ne.jp/sympo/index.html
 吉野川シンポジウム実行委員会のページです。こちらも可動堰計画で注目されたところです。「私たちの主張」内にある「第十堰紙芝居」では、なぜこの可動堰を問題としなければならないかを判りやすく解説していますので、子どもたちでも理解できそうです。

『吉野川を守ろう』 http://www4.justnet.ne.jp/~yoshinogawa/WELCOME.HTMもあります。


●ゴミ問題と関連して考える『藤前干潟』  http://www2s.biglobe.ne.jp/~fujimae/japanese/index.htm
藤前干潟を守る会のページです。日本最大級の渡り鳥渡来地であり、ゴミ埋立地になることを回避し、保全が決定したところです。豊富な写真や図を用いた藤前干潟の説明などがある「初めての藤前」や「イベントガイド」で‘藤前 干潟の学校’のスケジュールを見ると、どのようなイベントを組んで干潟の良さを分かってもらおうとしているのかがうかがえます。「藤前干潟をのこそう!」には公聴会全記録があります。            


  ●干潟の生物の写真や生態を知る『浜甲子園干潟の自然』  http://www.asahi-net.or.jp/~dh9y-mtur/index.htm
 ページの作者は不明ですが、甲子園球場近くにある小さな干潟に生きる生物について、豊富な写真や資料で紹介しています。観察日記のように書かれているところもあり、季節の様子も分かります。干潟に住む生物を知るには良いページです。

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