齋藤 智世の授業に役立つホームページ   (火曜の会メールマガジンより)

「川」を学習する
(N0.12  2000/06/27 掲載)

 
夏を迎え、水の冷たさがうれしい季節となりました。梅雨明けには、海に川に、 水遊びをするたくさんの子どもたちの姿が見られることでしょう。
 今回は、川を題材とした学習を展開する時に役立つページをご紹介します。  「川を題材とした学習」と一口に言っても、川の中やまわりに生息する動植物、 流水・侵食・堆積と地形、水の利用とダム・用水、水質汚染や環境悪化、治水と 水害対策など、理科的扱い、社会科的扱い、総合的な学習の時間での扱いと、非 常に幅広い取り組みが考えられる題材です。インターネットは、どんな川情報を 提供してくれるのでしょうか。


●専門知識や統計データを入手したい時は 『建設省河川局ホームページ』 http://www.mlit.go.jp/river/index.html
 河川管理の中枢である建設省河川局が提供するページです。用語集や統計デー タ、雨量・流量・水質などの水文水質資料などが用意されていますので、先生が 専門知識を入手したい場合に利用できます。もちろん、河川局の活動状況や災害 に対する情報入手にも対応できます。


●水害や渇水、地域の川を調べるには 『リバーネット 川のネットワーク』 http://www.river.or.jp/index.html
 財団法人 河川情報センターが提供するページです。河川管理者や自治体、マス メディアに河川流域の情報を提供している団体らしく、川に関する様々な情報提 供ステーションになっているようです。
 授業に役立つ情報がいっぱい詰まって いるのが、「なるほど川の豆知識」。水害や渇水の実態が詳しく掲載されていま す。ちょっとユニークな川知識が得られる「川楽版」も面白いと思います。国内 の主な川のwebページへのリンクが貼ってある「リバーウォッチング」も便利で す。リンク先の各河川ページの情報量にはかなりの差がありますが、その川の歴 史やダム・治水の状況、生息する生きものの図鑑など、子どもが調べ学習をする 際に役立つ情報を用意しているところも多いので、地域の川があるかどうか調べ てみるといいでしょう。「 川の博物館のページ」は残念ながら工事中です。


●川を学習題材として取り上げた実践例を知りたい人は『Winfonet』 http://www.winfonet.or.jp/
 社団法人ユースボウル・ジャパンのWIN推進事務局が提供するページです。  様々なコーナーが企画されているのですが、まだ建設途中で、工事中のところが 多いのが残念。
 ページ上で「従来の教科の枠を超えて学べる横断的なテーマで ある上、身近な題材ゆえに年齢・学年を問わずテーマを設定しやすく、平成14 年度から開始される「総合的な学習の時間」、「情報教育の時間」等における学 習に大変適していると考えられます。」と述べているように、水・河川を学習対 象としてとらえ、水・河川に関する学習への利用を目的とした「学校の部屋」コー ナーを用意しています。
 その中の「リクエスト・プログラム」は、先生や学校が独自のアイディアで 作った河川や水をテーマとするオリジナル学習カリキュラムを掲載したものです。昨 年度モデルケースとして実施された、首都圏の10の小学校・中学校の学習計画 や学習内容が書かれており、実施校の一覧や実施までの準備、協力機関・団体リ スト、教材の入手先リストと、細部にわたるていねいな情報が盛り込まれてい て、各校のカリキュラムや学習した子どもたちの感想もあります。
 「学校の活動事例」では、 授業やクラブ活動などで水・河川に関する取り組み を行っている小学校、中学校、高校の活動事例を紹介し、各校のホームページへ のリンクを用意しています。
 「川」を題材にした学習をしたいと考えている人にとっては、とても参考にな るページでしょう。
 河川に関する管理局や団体、個人が作るWebページは結構あるので、ここで 紹介したページのリンク集も参考にしてみてください。
 

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