齋藤 智世の授業に役立つホームページ   (火曜の会メールマガジンより)

植物を育てる
(N0.8  2000/05/02 掲載)

 
 5月、新緑の季節を迎えました。学校園や花壇に様々な植物が植えられる頃 でしょう。理科教材として、栽培を始める植物もありますね。今回は、教材と して栽培される植物に関するページをご紹介します。  教材となる植物には、ヒマワリ、ホウセンカ、ヘチマ、インゲンマメ、 トウモロコシ、ジャガイモなどいろいろありますが、栽培方法・育て方に 関するページや資料として使える画像などを探してみました。



●いろいろな野菜を育てる時の良きアドバイザー『野菜の鉄人』 http://www.sato.gr.jp/tetuzin/
 札幌市農業振興協議会の運営する、家庭菜園派に野菜の上手な作り方を アドバイスするページです。トウモロコシ、ジャガイモなどいろいろな野菜の 栽培についての説明がありますが、お勧めは栽培基礎編メニューです。 土づくりやタネまきとタネの選び方、肥料の施し方、病害虫対策等、事前準備 や日頃の手入れなどの知識が得られます。これって、なかなか知ることができ ないので、重宝します。困った時は、野菜の栽培に関するQ&A掲示板もあります。 もちろん質問もOK。ただし、栽培のこよみは北海道の札幌近郊を標準にして いるので、気候を考慮することが必要かも。


●子ども向けのジャガイモの育て方講座『ポテじいちゃんのジャガイモ畑』 http://www.yutopia.or.jp/~yuzawa-e/
 秋田県湯沢市教育委員会が提供するページです。「湯沢市理科教育 センター」の左から3つの目の扉「じゃがいも」をクリックしてください。 「ポテじいちゃんのジャガイモ畑」へたどり着きます。ここでは、ポテじい ちゃんからジャガイモの育てかたを教わる形で、子ども向けに栽培方法を説明 しています。
 このページでリンクしている『JRT日本いも類研究会 じゃがいもMiNi 白書』http://www.jrt.gr.jp/mini/pm_index.htmlは、すごく内容が豊富です。
このJRT事務局はボランティア運営ですが、歴史、需要と供給、今後の生産見通し、栽培技術 だけでなく、流通システムと価格、外食産業とのかかわり、食生活や種いもの 世界など、実に広い範囲でじゃがいもについて考察しています。小学校6年の 理科では植物が動物の食料となることや生物と環境とのかかわりなどを学ぶ ことになりますが、ジャガイモを核に環境問題や食糧問題など考えることが でき、総合的な学習の時間の題材として取り上げる時には最適なページです。


●動植物の成長を記録したディジタル写真『おおきくなあれ!』 http://www.dainippon-tosho.co.jp/yagi/2000.htm
 大日本図書(株)が提供する「教育現場で役立つDigital Data Bank」内 の、身近な生物の成長を追った画像が掲載されているページです。掲載動植物 の種類・内容とも豊富で、ホウセンカやヒマワリの成長記録もあります。    
「おおきくなあれ」は1999〜2000年度のテーマですが、1996年「四季の 教材」1997年「季節の教材」1998年「自然再発見」もあり、八木澤薫さん が撮った豊富な生物のディジタル写真群が整理されて掲載されています。  子どもたちは実物を観察するのですから写真など不要と思われるかもしれま せんが、自作プリント資料を作成したり、まとめや発展で他の植物と比較 したりする時などは、学校内での教育目的(教師による教材作成、児童生徒に よる学習成果物への取り込み等)であれば転載利用可能なディジタル画像が あるのは大変便利で役立ちます。


●花の細部の写真が載っている『インターネット版「植物の生殖」』 http://scied123.ed.hiroshima-u.ac.jp/plantrep/index.html
 広島大学教育学部理科内容学研究室が、さまざまな植物の形態や特徴、 育て方について記載したページです。被子植物の中に、単子葉類トウモロコシ と双子葉類ヒマワリがあります。ただし、情報は浅く、あまり多くないのが 残念。


 インターネット上には、子どもたちが実際に育てている植物の様子を紹介 しているページが多数存在しています。学校や学級単位のページだけでなく、 個人のページもたくさんあります。そんなページに掲載された植物の成長の 様子と今自分たちが育てている植物とを比較したり、ページ掲載者と交流を 持ったり、自分たちの栽培・成長記録を発信したりするのも良い学習では ないかと思いました。

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