齋藤 智世の授業に役立つホームページ
(火曜の会メールマガジンより)
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インターネット導入を前に、みんなで学ぶ情報モラル
(N0.5 2000/03/21 掲載)
平成12年度は、小・中学校で新指導要領移行措置が始まる年。 新しくコンピュータが整備されるとか、インターネットが導入されるとか、情 報教育に関する取り組みにも大きな変革が予想されます。 先生にとっても、子どもたちにとっても、コンピュータリテラシーや情報モラ ルを学ぶ必要が出てきますね。
「情報モラル」と一口に言っても、内容は多岐に渡るし、子どもにどのような 形で説明や指導をしたらいいのか悩まれている方も多いことでしょう。 今回は、子どもや教師向けに、インターネットや情報モラルについて解説して いるページをご紹介します。
●くわしく解説『インターネットを利用する子供のためのルールとマナー集』
http://www.enc.or.jp/enc/code/rule4child/index.html
は、 電子ネットワーク協議会がインターネットを初めて利用しようとする子どもた ちに向けて子ども向けの表現でルールとマナーを解説したものです。「基本事 項」から始まり、セキュリティを扱った「身を守るためのお約束」「法律に関 わること」、「電子メール」、「けいじ板・チャット・メーリングリスト」「 ワールド・ワイド・ウェブ 」、「オンライン・ショッピング」と実に守備範囲 が広く、個々の内容も多岐、詳細に説明しています。 どんなものかという説明や使い方ノウハウだけでなく、その利点や欠点、影の 部分についてもきちんと紹介。 このページは、「転載・引用などはご自由にどうぞ」ということなので、出典 を明示し、内容の改変を避ける(文章をまとめる場合はニュアンスを変えない )などに注意して校内テキスト用に利用することも可能。
子どもたちがこのページを直接見るというよりも、先生が子どもたちの学年や 発達段階、コンピュータへの親しみ度、利用度などを考慮して、部分的に利用 するのに適しているかも知れません。 子ども向けの表現だけでなく、教師・保護者版、一般用もあるので、先生の勉 強用にも最適。用語解説画面を表示させながら、見ることも可能なので、わか らない言葉があっても安心です。
●著作権を中心に教師が学ぶためのページ『情報モラル』
http://www.edu.pref.ibaraki.jp/center/zyouhou/moral/index.htm
は、茨城 県教育研修センターが開設したもので、こちらは教師向けページ。「みんなで 学ぼう情報モラル」として、第1回から第6回までに分けて情報モラルについ て、著作権と著作物の取り扱いを中心に学んでいくものです。 特に、情報モラルQ&Aがおすすめです。これは、学校で起こりえるさまざま な具体的問題場面を想定して、どう対処したらいいのか書かれています。 一般的な著作権と著作物の取り扱い解説書では見えてこない内容が書かれてお り、「そうなのか」と改めて気づくことも多いのではないでしょうか。
●子どもが調べる『通信白書 for Kids インターネットの世界』
http://kids.mpt.go.jp/internet/index.html
は、郵政省が掲げているページ です。
「インターネットでできること」「インターネットの仕組み」「インターネッ トの広がり」「インターネットの歴史と成長」「インターネット使用上の注意 」「インターネット用語集」など、インターネットにまつわるいろいろな話を 子ども向けの言葉で解説しています。 この中の「インターネット使用上の注意」が情報モラルに関するページです。 ここのユニークなところは、様々な言葉の解説を、アニメーションと紙芝居形 式の両方で説明していることです。 さすがに音声はついていませんがアニメーションでは多少の効果音があるので 、子どもは興味を惹かれるかも。 インターネット年表やリアルタイムに調べることができるインターネット利用 状況など小学校高学年や中学校で、子どもたちがインターネットとはどんなも のか、どんなことに注意したらいいのいか調べる時などに利用すると便利でし ょう。
『インターネットを利用する子供のためのルールとマナー集』で、インターネ ットを利用する際の基本として、「相手のことを思いやる」「自分の身は自分 で守る」を挙げていたことが、印象的でした。
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