どうしよう、こんなメールきちゃったよ~私のネチケットを考えよう~

概要
ねらい
情報活用のねらい
Step1:問題のあるメールを見て送られた人の気持ちになってみよう
Step2:私のネチケットを考えよう
Step3:メールを送ろう!!
実践にあたっての留意点

教師用ガイドブック
子ども用ワークシート
教師用ワークシートガイド
学習進行表
構想グラフ/活動イメージ
情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆A41-3-020:受信した電子メールに返信したり、複数の相手に送信したりする〔体験〕
 ◆C31a2-020:相手や全体の場を考えた言葉遣いで、情報交換することができる〔認識〕
 ◆C31a2-050:受け手の気持ちを考えて情報発信する〔行動〕
 ◆C31d3-050:情報社会でのルール・マナーを遵守できる〔行動〕
 ◆C22-4-100:発信された情報が与える影響を理解した上で、責任ある行動をする〔態度〕
 ◆C22-3-050:受け手の気持ちや状況を考えて、情報を発信する〔認識〕
 ◆C31b4-020:個人情報の保護に配慮して情報発信することができる〔行動〕
 ◆C31a3-090:モラルに反する情報に対し、批判的な対応ができる〔行動〕
 ◆A41-3-110:考えたことや自分の意図が相手に伝わりやすいよう話を組立てる〔思考〕


ネット犯罪が多く続く現代社会。この問題を解決する手段として、もっとも最重要視されるのはやはり教育である。これからのネット社会を担っていく子どもたちが、顔の見えない人たちとの交流だからこそ必要な知識、このことを学ぶ場として設定したのが本実践である。 本実践では、名前のない、誹謗中傷のあるメールや不幸のメールなどを扱い、それをきっかけに、ネチケットという言葉を知る。そして、ネチケットについて子どもたちそれぞれがインターネットや本・資料等で調べ、自分自身のネチケットを考え、このようなメールは犯罪だと言うことを認識し、よいメールとは、そして情報モラルとはいったい何かを学んでいく。
名前のない、誹謗中傷のあるメールや不幸のメールを実際に扱うことにより、子どもたち自身が送られてきた人の立場にたち、どのような気持ちになるかを考え、悩み、そしてこのようなメールを発信することが犯罪だということを認識する。
情報を発信するということは、必ずその向こう側に相手があり、その相手に対しての気遣いができる。
様々なメディアを活用して、ネチケットについての情報を集めることができる。
集めた情報を自分の言葉として表現、説明するため、難しい言葉やわからない言葉は辞書等を活用し、また伝える相手によって手段を選択してわかりやすくすることができる。

情報社会においてもまず相手をしっかりと意識し、相手を考えた言葉使い、意見交換を行うことができる。
情報モラルの大切さを理解し、ネットワークを利用する場合にしてはいけないことなどのルールやマナーを身に付ける。
自分の目的にあった情報を収集することができ、それらを加工し、自らの言葉で伝える相手によって手段を選択して表現することができる。

名前のない、誹謗中傷がかかれてあるメールを見て話し合う。

ワークシートにかかれてあるメールを読む。
思ったことをワークシートに書き込み、発表する。

このメールに対して自分たちはどうすればいいか考える。

一斉授業の形式から班に分かれて意見を出し合う。ここでは、今の自分がどう思っているか簡単に話すことができればよい。

ネチケットについて知る。

私のネチケットづくりの準備をする。


ネチケットという言葉を初めて聞く子も多いので、ネチケットの簡単な用語説明や、チェーンメール、ウイルスのデマメールなどの紹介をしておくとよい。

ネチケット:ネットワーク上で必要なルールやエチケットのことを言う。基本的には、一般 社会のそれと大差ない。例を挙げると、メールやニュースへの投稿にはカタカナ半角文字は使ってはいけないことなど。 (コンピュータ入門 1999年用語集より)

チェーンメールやウイルスのデマメールの紹介(以下は例)

不幸のメール
この手紙にはのろいがかかっています。 すぐに10人の人に同じ手紙を送ってください。 さもなくば、あなたは不幸になります。

ウイルスのデマ
△△というタイトルのついたメールにはウイルスが含まれています。 読めば感染します。 このメールが届いても絶対に読まないでください。 この情報は、他の人にも教えてあげてください。

ネチケットについて調べ、「私のネチケット」をつくる。(1時間)

検索エンジンのページや資料
本などを活用し、ネチケットから派生する課題にもどんどん目を向けさせる。

私のネチケットを発表する。(1時間)

班に分かれて発表し合い、次時のメールを書くときの準備もする。
友だちの意見を聞き、参考にしたり、訂正したりする。

前時で準備したネチケットを元に、班ごとにメールを送る。

相手は教師、知り合い、もしくは交流相手でよい。
それぞれのメールを評価し合う。

学習をふりかえる

これからメールを始めようという人には、このネチケットを知ることはネット上のトラブルを今後未然に回避できるかもしれません。またすでにメールを始めている人にとっては確認となるでしょう。ステップ1でのメールの引用に関しては、各校でもしこのようなメールが来たときにはそのメールを使い、今挙げられている引用メールが学級の実態上ふさわしくない場合、チェーンメールなどを活用してください。

ステップ2の調べ学習では、ネチケットから様々な課題に派生させ、それぞれが違った課題(活動マップ参考)で調べていくと、メールに関しての総合的な知識が獲得できるでしょう。ステップ3でのメール送信に関しては、相手をしっかりと意識させるため最初は知り合いで返信してくれる相手が望ましいでしょう。