No. 90: 「新聞づくりのひみつをさぐれ!」

◆ 校種 ◆
小学校
◆ 教科 ◆
総合的な学習の時間
◆ 学年 ◆
5,6年
◆ 時間数 ◆
2〜3時間
◆ 教科書 ◆
なし

授業の概要
本活動では、新聞づくりのこつを掴むために2つの指令とテストに挑戦する。このこつを掴むことで、総合的な学習の時間や社会科などの活動のまとめとしてつくる新聞が、情報を整理し表し方を工夫したものになる。
本レシピは、新聞の表し方の工夫と、伝える相手や目的によってその表し方がかわってくることに気付くことができる内容である。

教科の目標
・新聞の表し方の工夫を考え,進んで発表することができる。
・3つのタイプの新聞を見比べ,表し方の違いを考えることができる。
・表し方を工夫した新聞を作成することができる。

情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆C12-3-080: 情報に含まれる発信者のメッセージ(主張や願い)を感じ取る〔判断〕
 ◆C22-3-050: 受け手の気持ちや状況を考えて、情報を発信する〔認識〕

学習の流れ

【新聞の一面には何が書かれているのかな】

【友達紹介新聞を書こう】

STEP1
○新聞の表面・テレビ欄・4コマ漫画の面を比べ,表面が1面である理由を考える。
・新聞博士からの指令を読む。
・3面を比較し,どれが1面か考える。
・表面が1面であることを知り,その理由をワークシートに記入する。
・ワークシートに記入したことを発表する。
・友達の意見のよいところをワークシートに記入する。
・1面には,多くの表し方の工夫(イラストや写真・見出し・文字の大きさや色・分かりやすい文・新聞の名前・一番伝えたい記事を扱う)が込められていることに気付く。
【新聞の一面には何が書かれているのかな】
ワークシートその1 新聞(表面・テレビ欄・4コマ漫画の面)

STEP2
○3つのタイプの新聞(例:教育新聞,地方新聞,小学生向け新聞)の中から,表し方が一番工夫された新聞を選ぶ。
・新聞博士からの指令を読む。
・どんな表し方の工夫があるか考える。
[例]イラストや写真・見出し・文字の大きさや色・分かりやすい文等

・3つのタイプの新聞の1面を見比べて,表し方が一番工夫された新聞を選び,その理由をワークシートに記入する。
・ワークシートに記入したことを発表する。
・友達の意見のよいところをワークシートに記入する。
・新聞は,「伝える相手や目的によって表し方がかわってくること」に気付く。
ワークシートその2 3つのタイプの新聞

STEP3
○ワークシートを参考に,学級の友達向けの「友達紹介新聞」を完成させる。
・新聞博士からのテスト問題を読む。
・文字だけが羅列された友達紹介新聞を,表し方を工夫してまとめ直す。
【友達紹介新聞を書こう】
ワークシートその3

まとめ
・表面が1面である理由を考えることを通して,新聞は表し方を工夫していることに気付く。
・3つのタイプの新聞を見比べることを通して,伝える相手や目的によって表し方がかわってくることに気付く。
・伝える相手を意識し,表し方を工夫した新聞を作成することができる。

実践のポイント
○児童の実態に応じて,STEP1とSTEP2を1時間の授業で行うこともできる。
○STEP3の新聞は、低学年向け・中学年向けと伝える相手を変えてもよい。また、総合的な学習の時間や社会科等の活動のまとめとして,実際に新聞を作成させてもよい。