No. 73: 日本全国ここが知りたい−ご当地パンフレットを集めよう−

◆ 校種 ◆
小学校
◆ 教科 ◆
総合的な学習の時間
◆ 学年 ◆
4,5年
◆ 時間数 ◆
4時間
◆ 教科書 ◆
なし

授業の概要
テレビで放送されるたくさんの情報番組や,毎日の新聞記事など,子供たちが目に触れる情報の中には,日本各地の見どころ,食べどころやそこに生きる人々の様子など,子供たちの興味を引きつける話題に満ち満ちている。それらの中から,自分がおもしろい,不思議だな,もっと知りたいなと感じたことをテーマとして選び,それに関してくわしくわかる情報の書かれたパンフレットを集めて調べまとめる学習である。

教科の目標
毎日のくらしの中にある日本各地の見どころや産物などの情報から、おもしろさ・不思議さを感じることを見つけ、それら見どころや産物の概要や、おもしろさ・不思議さなどのついて、全国各地から集めたパンフレットを基にまとめることによって、課題にあわせて的確に情報を収集・選択したり表現したりする力を高める。

情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆A21-2-040: 印刷物・放送・ビデオなどのメディアから情報を集める〔体験〕
 ◆A32-2-020: 分類・整理した情報を読み取り、分かったことを拾い出す〔行動〕
 ◆A42-2-040: 集めたデータを元にして、発表資料を作る〔行動〕
 ◆C31c2-050: 引用・流用を意識して行う〔行動〕

学習の流れ

写真1【パンフレット送付の依頼状を書く子供】

写真2【届けられたパンフレット】

写真3【届いたパンフレットに喜ぶ子供】

STEP1
知りたいことの情報が載ったパンフレットを集めよう
○もっとくわしく調べる物,場所,行事等を日常のくらしの中から思い起こして決める。
○知りたい情報の載ったパンフレットの送付を依頼する手紙を送る。
写真1【パンフレット送付の依頼状を書く子供】

○ まとめの際には,入手したパンフレット切り抜き,ワークシートの資料として貼付することを知らせ,印刷された資料が必要なことに気づかせる。
○ パンフレットは,インターネット情報を印刷したものではなく,官公庁,観光協会,企業などの印刷物を活用することを条件とし,自分の知りたい情報を入手する手段として,資料の送付を依頼せざるを得ない状況を作る。
○ 同じところに何通も資料送付の依頼状を出すことがないよう,依頼先が同じ場合は1通にまとめるよう指導し,相手の立場を思いやれるようにする。

STEP2
集めたパンフレットをもとにわかったことをまとめて発表しよう。
○パンフレットからわかったことを,くわしく記入して発表する。
写真2【届けられたパンフレット】
写真3【届いたパンフレットに喜ぶ子供】
○授業の最後にワークシートの作成者に感想メモを渡すことを伝え,メモには,よいと感じたことやアドバイスを記入するように指導する。

まとめ
○パンフレットを基に地域の特徴をまとめることによって、日本の様々なよさを感じ取る。
○手紙で情報を得るためのマナー考えさせる。

実践のポイント
○ パッケージ「日本全国ここが見どころ−ポスターセッションで紹介しよう−」と組み合わせることによって,1つの大きな単元として実践することが可能になる。
○ 資料の送付にはかなりの時間がかかる。ステップ1とステップ2の間には時間をあけて取り組むとよい。
○ 資料送付を依頼する相手には,教師からも,学習のねらい,目的を明らかにした手紙や電子メールを送り,子供たちの手紙に答えてもらえるよう依頼しておくとよい。また,資料送付のための返信用切手を同封しておくとよい。