No. 72: ランキングで見直すわたしたちの生活
◆ 校種 ◆
小学校
◆ 教科 ◆
総合的な学習の時間
◆ 学年 ◆
5,6年
◆ 時間数 ◆
5時間
◆ 教科書 ◆
なし
授業の概要
自分の生活の中で感じた疑問や問題点、係活動や委員会活動を進めるために知りたい情報などについて、クラス・学年の友達や周りの人々の実態をアンケート調査し、表やグラフにまとめてランキング化する。さらに調査結果を考察し、自分たちの生活の仕方を見直したり、周りへの働きかけや呼びかけをしたりする活動を通して、自分で集めた情報を加工・整理して、それを生活の中で活用できる力を育てたい。
教科の目標
・ 知りたい情報を効率的に収集するための調査項目を考えることができる。
・ 収集した情報を整理し、伝えたい相手に合わせてグラフ化したりランク付けしたりして、分かりやすくまとめることができる。
・ グラフや表を基に考察したり、結論がはっきり伝わるように表現したりすることができる。
情報教育目標リスト(2011年版)
◆
A21-3-040: 目的や視点を明確にして、情報を集めることができる〔行動〕
◆
A21-3-100: 調べたい事柄をアンケート形式で質問紙にまとめる〔思考〕
◆
A31-3-010: 表計算ソフトを利用し、情報を表にまとめる〔技能〕
◆
A32-3-070: まとめた図表やグラフから、必要な情報を見つけ出す〔判断〕
学習の流れ
写真1【調査したいことをワークシートに記入している】
写真2【調査計画をもとにアンケートを作成している】
写真3【回収したアンケートの集計作業】
写真4【集計結果をまとめて発表資料を作成】
写真5【できあがった資料】
STEP1
○ 身の回りの生活の中から疑問を感じていることや問題だと思っていることをワークシートに書き出し、調査テーマを決める。
○ 調査の項目や方法を考え、調査の計画立てる。
写真1【調査したいことをワークシートに記入している子ども】
ワークシート1
STEP2
○ ワークシートを参考にして、アンケート作成上の注意(提出期日や返す先を明記するなど)に留意しながら、アンケート用紙を作成する。
写真2【調査計画をもとにアンケートを作成している子ども】
ワークシート2
STEP3
○ 収集したデータを集計し、結果についての考察と結論を書く。
写真3【回収したアンケートの集計作業】
ワークシート3
ワークシート4
STEP4
○ 集計した結果と考察などの文章を効果的に表す方法を考え、調査結果や考察をまとめる。
写真4【集計結果をまとめて発表資料を作成】
写真5【できあがった資料】
ワークシート5
まとめ
○ 自分で作成したアンケート調査の結果をグラフ化したり、表にまとめたりすることで、データを統計的に処理したり表現したりすることのよさに気付かせる。
実践のポイント
○ アンケートをとったり、インタビューをしたりするなど、一通りの調査経験があることが望ましい。
○ パソコンで資料をまとめたり、模造紙や画用紙にまとめたりした経験があるのが望ましい。
○ 国語科の学習と関連づけるときには、グラフや表部分と考察・結論を分けて作成し、考察・結論部分は原稿用紙に書くようにすると、作文学習の実践としても使える。
○ 機器の操作技術向上を重視するなら、すべての活動をパソコンを使って行うように限定してもよい。