No. 53: クライシス・マネジメント

◆ 校種 ◆
小学校
◆ 教科 ◆
総合的な学習の時間
◆ 学年 ◆
4年
◆ 時間数 ◆
16時間
◆ 教科書 ◆

授業の概要
子どもの身近にあるクライシスについて取り上げることをきっかけとして,その原因や内容,対処法などを追究しながら,「C・M(クライシス・マネジメント)マニュアル」を作成する活動を中心に展開していくものである。このことを通して,クライシスに対する主体的な考え方が身につくことを期待している。

教科の目標
・生活のなかにあるクライシスについてその原因や内容,対処法などを進んで調べ,表現することができる。
・クライシスの課題を設定・追究する段階で,専門家や体験者,家族などにかかわったり,友達と協力して調べたりすることができる。
・クライシスの調べ方を工夫したり,対処法を伝えるために「C.Mマニュアル」を工夫して作成したりすることができる。

情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆A31-2-020: 言葉の意味を考えながら、情報を分類・整理(仲間分け)する〔認識〕
 ◆A51a4-020: 見通しを持って、調べる計画を立てる〔行動〕
 ◆C11a3-010: 言葉の使い方から、事実と意見を区別してとらえる〔認識〕
 ◆C22-2-020: 情報の提供に対し、感謝と助け合いの気持ちを持つ〔行動〕

学習の流れ

消防署でインタビュー

携帯電話ショップでインタビュー

蜂の巣を探しに山へ

警察の方にインタビュー

学校の危機管理を調査

図書館に行って検索

STEP1
・自分が体験したことに対する思いを表現し合ったり,身近な事象を調べたりすることを通して,さまざまなクライシスがあることを知る。
・役場,警察,消防などの資料や保護者の情報など
・書籍資料
・ワークシート1
・ワークシート2

STEP2
・同じ課題をもつ子ども同士で集まり,どのようにして課題を調べ,どう表現するのかまで見通しをたてて話し合いを行う。
・学習の具体的な計画をたてたり,見学する場所やインタビューの内容を考えたりする。
・コンピュータ
・ワークシート1
・ワークシート2

STEP3
・ホームページや書籍資料で調べたり,消防署や警察署,携帯電話ショップや病院などに行き,インタビューをしたりする。

STEP4
・「C.Mマニュアル」をラミネート加工するために,自分たちはどのように「クライシス・マネジメント」を訴えるかについての下書きをする。
・調べたことの概略とまとめ方を紹介し合い,そのことについての意見交換を行い,自分たちの表現のよさや問題点を自覚する。

まとめ
・クライシスを自分のこととしてとらえ,人や資料にかかわりながら進んで情報にかかわっていった。
・クライシス・マネジメントのさまざまな方法を情報の受け手に理解してもらうために,表現を工夫した。
・情報を発信するために必要な情報を正しく収集し,伝えることができた。

実践のポイント
・行政が発行した安全を促す情報を子どもになげかけ,感想を表現し合うことで,問題点の意識化を図った。
・教師は調べるための方法についての情報を提示したり,コーディネート役として「C.Mブリーフィング」に参加したりして,子どもの学びを支えていった。
・活動の計画やまとめ方について十分に話し合うことができる時間を設定し,グループで意思決定できるようにした。