No. 48: 重力加速度を測ろう

◆ 校種 ◆
高等学校
◆ 教科 ◆
物理?¶
◆ 学年 ◆
3年
◆ 時間数 ◆
2時間
◆ 教科書 ◆

授業の概要
インターネット上に掲載したWebページを元に、外国の学校とテレビ会議や電子メール等を用いて共同実験を行い、緯度や高度の大きく異なる地点で重力加速度を測定する。その際、テレビ会議等でリアルタイムに外国の生徒と交流しながら一体感をもたせ、実験に対する興味・関心を高める。また、遠隔地からいつでも簡単に見ることができるWebページを利用し、実験のねらいや方法、結果について外国の生徒との共通理解を図る。

教科の目標
○単振り子を用いて重力加速度が測定できる。
○緯度や高度により重力加速度が変化することが理解できる。
○情報通信ネットワークの有効性や共同作業の在りり方について考えることができる。

情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆A31-5-010: 複数の情報を比較し、共通点や相違点を整理・分析・判断する〔思考判断〕
 ◆A32-5-050: 集めた情報から規則性を見つけ整理・分析・判断する〔思考判断〕
 ◆A51c5-040: 集めた情報を整理・分析・判断し、相手にわかりやすくまとめる〔判断〕

学習の流れ

測定地の説明

テレビ会議によるコロンビアへの挨拶

測定の様子

班毎の測定値処理の様子

STEP1
○単振り子による重力加速度の測定を復習する。
○緯度や高度により重力加速度の変化を実験で調べることを知る。
○コロンビア、中国、イギリスの協力者の紹介を受け、挨拶を行う。
・測定値の説明図
・ワークシート
・Webページ(関連資料参照)

STEP2
○日本、コロンビア、中国における重力加速度の測定を開始する。
・教室内の機器配置
・測定結果は、各班ごとにコンピュータで処理させ、LANを用いて収集

STEP3
○各国の測定値を聞くと同時に、自校の測定値を伝える。
○各国の測定値を比較する。
○コロンビア、中国の協力者に挨拶をし、実験を終了する。
・測定値のグラフ化

まとめ
○各国の測定値をもとに、緯度や高度による重力加速度の変化についてまとめる。
緯度(高い)→遠心力(小)→g(大)
緯度(低い)→遠心力(大)→g(小)

実践のポイント
 外国の学校との共同実験では、時差や学習環境、言語の違いを踏まえたうえで、実施内容に関する共通理解を得ることが大切である。電子メールやWebページを活用して、実験方法やワークシートの共有を図る必要がある。