No. 36: Artおどろく学校オブジェをつくろう!!

◆ 校種 ◆
中学校
◆ 教科 ◆
美術
◆ 学年 ◆
2,3年
◆ 時間数 ◆
9時間
◆ 教科書 ◆
日本文教出版 2・3下

授業の概要
 公共施設には、さまざまな立体作品が置かれている。置かれている立体作品が、周りの環境に、どのような影響をおよぼしているのかを考えてもらう。
 身近な公共施設である学校に置く立体作品の制作をする。制作した物と、学校の写真をデジタルカメラで撮影した写真を合成して、立体作品をバーチャルに表現する。
 その後、自分たちの作品を紹介しあう事により、他の作品のよさを知り、立体造形のおもしろさの理解を深めてもらう。

教科の目標
○身近な環境への関心とパブリックアートの持つ意味を知る。
○抽象形のもつ美しさを表現する力を養う。
○インターネットを利用して、情報を収集する力をつける。写真をコンピュータで合成する力をつける。
○自分の作品に対する思いを、他人に分かりやすく伝える力をつける。
○他人の作品の鑑賞をすることができる。

情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆A22-3-020: 写真やイラストの必要な部分だけを切り出す(トリミングする)〔技能〕
 ◆A22-5-040: レイヤーを使って、画像を合成する〔技能〕
 ◆A51c4-020: 効果を考えながら、発信する情報の構成を考える〔思考〕
 ◆A21-3-040: 目的や視点を明確にして、情報を集めることができる〔行動〕

学習の流れ

パブリックアートを調べる。

パブリックアートのデザインを考える。

パブリックアートを置く場所の撮影をする。

自分の作品の1分間スピーチを行う。

作成サンプル

STEP1
○パブリックアートについての説明を聞く。今回の課題を知る。
○インターネットのWebpageを閲覧し、パブリックアートの作品例について調べる。
検索エンジンでパブリックアートの作品例を探せない生徒のために、パブリックアートのリンク集を用意しておくとよい。
準備物:インターネット接続が可能なパソコン(生徒人数分)
【ワークシート1】を使用する

STEP2
○アイディアスケッチをする。
・アイディアスケッチだけでは、うまく制作ができない生徒のために、習作用に油粘土を用意しておくとよい。
・デジタルカメラの操作説明をする。
・オブジェ制作がスムーズに行えるよう、針金・ペンチ・割りばし・ティッシュなどの小物を用意する。
準備物:ワークシート2
紙粘土、粘土板、粘土へら
デジタルカメラ(班に1つ)

STEP3
○粘土でオブジェを制作する。
・事前にオブジェと合成したい場所を探しに行かせても良い。

STEP4
○デジタルカメラで、制作したオブジェとオブジェを置く場所を撮影する。
・完成イメージを持たせて、アングルや対象物の大きさなどを工夫して撮影する。

STEP5
○コンピュータでオブジェと風景写真を合成して、合成写真をプリンタで印刷をする。
・できるだけ、合成の境目を目立たなく工夫し、現実感を出すようにする。

STEP6
○自分たちのつくった作品と、制作した合成写真を紹介し、制作にあたり苦労した点・工夫した点について1分間スピーチをする。
○みんなの作品のいいところを見つける。
○今までの活動の自己評価をする。
・1分間スピーチで、発表しなければならないことをきちんと伝える。
・オブジェのテーマは何か。
・オブジェの形のもととなったのは何か。
・なぜ学校のその場所に置こうと考えたか。
・制作の際に苦労した点、工夫した点は何か。

準備物:ワークシート3,ワークシート4

実践のポイント
○パブリックアートを知ることが、最初の活動になるが、校区にそのような立体作品がある場合は、フィールドワークに出かけるとよい。
○パブリックアートについてのリンク集を用意しておく。
○検索のキーワードに、「野外彫刻」を使用してもよい。
○アイディアスケッチで、考えがまとまりそうにない生徒のため、習作用に油粘土を用意する。