No. 1: 15年にわたる戦争

◆ 校種 ◆
小学校
◆ 教科 ◆
社会
◆ 学年 ◆
5年
◆ 時間数 ◆
9時間
◆ 教科書 ◆

授業の概要
○原爆の被害を受けた写真や祖父母の戦時中の体験から、戦争に対する学習意欲を高めていく。
○また、調査方法を選択させることで、情報を得るために適切な方法を選ぶ力を身に付けさせる。まとめる活動では、分かったことや自分なりの考えが分かりやすく友達に伝わるよう、HP、壁新聞、紙芝居、模型づくり、ビデオ作りなどを児童の興味関心を考えながら取り入れていく。

教科の目標
○満州事変、日中戦争、第2次世界大戦、日本の敗戦、植民地の開放という、日本の戦争の経過について調べることができる。
○日本がアジアの人々に対して行った行為、日本の国民の生活、原爆の投下などから、戦争について考えることができる。

情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆A51c3-040: 事実と自分の考えを、区別して発表する〔行動〕
 ◆A41-3-100: わかりやすく伝えるメディアを選んで、自分の考えを表現する〔行動〕
 ◆A32-3-080: いくつかの情報を比較して、必要(適切)な情報を判断する〔判断〕
 ◆A21-3-040: 目的や視点を明確にして、情報を集めることができる〔行動〕

学習の流れ

原子爆弾の被害は?

祖父母から子どものころの生活を聞こう。

いろいろな方法で調べよう。

自分なりの感想を知らせよう。

STEP1
○原子爆弾の被害を物語る写真を見て、感想を発表しあう。
・原子爆弾に関するホームページを見る。
・感想、疑問などを発表する。
・原子爆弾に関係する情報を探す。
原子爆弾に関する情報

STEP2
○戦争の概要を表す絵カードを年表に位置付け、学習問題をつくる。
・教科書、資料集を用いて、年表に絵カードをはる。
・分からないことや知りたいことをもとに、学習問題をつくる。
○戦争中の生活の様子を調べる。
・祖父母から子どものころの生活を聞く。
・さらに知りたいことを祖父母に質問する。
・聞き取ったことをノートにメモする。
・さらに知りたいことをもとに、学習問題をつくる。

STEP3
○個人またはグループで追求内容、追求方法を決める。
・調べる方法(インタビュー、本、インターネットなど)やまとめる方法(HP、壁新聞、劇、紙芝居、ビデオ、模型など)について話し合う。
・友達同士の追求内容の一覧表を用意する。
・調べる方法(インタビュー、本、インターネットなど)やまとめる方法(HP、壁新聞、劇、紙芝居、ビデオ、模型など)について話し合う。

○個人またはグループで戦争に関する学習問題について調べる。
・インタビュー(デジタルカメラ)、書籍、インターネットなどを利用して追及する。
<国民生活>(衣、食、住、学校、遊び、思い出など)
<戦争のきっかけについて>
<戦争の様子>(日本や外国での被害など)
○調べたことをまとめる。
・HP、壁新聞、劇、紙芝居、ビデオ、模型づくりを通して、自分の調べたことをわかりやすく伝える。
・国民生活、戦争のきっかけ、戦争の様子などを視点として与える

STEP4
○発表会をする。
・戦争について調べたことや友達の発表を聞いて分かったことをもとに、感想を書き、自分なりの考えをもつ。
・大きく2つのグループに分け、交代で発表しあう。
・ホームページにまとめたグループはアップロードをする。

実践のポイント
○グループで衣食住、学校の様子、暮らしなどを調べ、発表の時は大洋紙を継ぎ足して社会事象の全体が見えるようにすると効果がある。
○ネット上で調べたグループは、内容が多く混乱するので、ある程度絞って検索させると良い。
○グループでのまとめや発表は、反戦の感情が多く出てくるので、発表の時は社会的事象の説明に絞り、その後の個人の考えにつなぐと良い。