教員のための情報教育FAQ

登録番号:C01-006  A:用語の意味・基本的な意義

Q. 次期学習指導要領では、「児童がコンピュータで文字を入力するなどの基本的な操作を習得するための学習活動を実施すること。」とされていますが、具体的にどのように取り組んでいけば良いでしょうか。

A. 汎用性や入力速度等を考えると、キーボードによる文字入力を指導することをお勧めします。


A子先生:
 コンピュータで文字を入力するような基本的な操作は、何年生からはじめたらよいのでしょう?
情報教育担当教諭:
 最近は、保護者がスマートフォンやタブレットPCをもっているため、家庭で慣れ親しんでいることが多いです。
 スマートフォンやタブレットを使って、写真を撮ったり絵を描いたり、動画を見たりする活動は1年生からも可能です。
A子先生:
 文字の入力はどうしたらよいでしょう?
情報教育担当教諭:
 低学年が使うときに文字入力が必要な場合は、ソフトウェア・キーボードや手書き文字入力で行うとよいでしょう。
 しかし、汎用性や入力速度を考えると、3年生でキーボード等を使って文字入力をすることに慣れておく必要があります。
A子先生:
 なぜ、3年生でキーボード入力の指導を行うのですか?
情報教育担当教諭:
 3年生でローマ字を学習するからです。
 ローマ字の学習に合わせ、キーボード入力の学習を行うことで、ローマ字の学習内容の習熟・定着を図ることができます。
 へんな癖が付く前に、効率のよい入力について覚えたいものです。
A子先生:
 文字入力などの基本的な操作の習得について、他に配慮することはありますか。
情報教育担当教諭:
 基本的な操作は、繰り返し経験することで、定着を図ることができます。国語のローマ字の学習の後で、総合的な学習の時間や社会科、理科などで、機器を利用した検索・調査などの活動を設定すると良いでしょう。
A子先生:
 なるほど、日常の学習の中で、活用する機会をどんどんと増やしていくことが大切なのですね。

理解度CHECK!

文字入力などの基本的な操作についての指導で、正しいことを一つ選びましょう。
 


ア 文字入力の指導は3年生で行われるので、低学年は情報機器を使わなくて良い
イ 文字入力の指導のあとには、操作定着のために、定期的に文字入力速度の測定を行うとよい。
ウ 低学年は学習活動の目的に合わせて、スマートフォンやタブレットPC、コンピュータ等の情報機器を使ってよい
エ 総合的な学習の時間は、体験的な活動が大切なので、できるだけ情報機器は使わないほうがよい。
オ これからは音声入力の性能が向上するので、できるだけキーボードを使わない文字入力をするように指導する。

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