文部科学省教育用コンテンツ普及プロジェクト研究会 IN仙台 〔2004.3.21〕

13:00

オープニング
   永野和男(聖心女子大学)

永野先生からこの研修のねらいなどをお話していただきました。

今日の目標
1 デジタルコンテンツの存在を知る
2 デジタルコンテンツを使った授業を
      イメージする<利点・問題点>
3 デジタルコンテンツを気軽に使ってみる。
  ・環境を考える
  ・校内研修プログラムを考える。


13:15

授業で使えるコンテンツ
   小田和美(東京女子体育大学)

コンテンツは何に使ったらいいのか?どう使えばいいのか?そして、はじめの一歩としての極意などをお話していただきました。

 

小田先生談
  コンテンツは何に使う?どう使う?
 ・教科の学習支援
 ・総合的な学習の支援
 ・学びの支援
 ・自分自身の研磨 

 はじめの一歩:極意
 ・気楽にコンテンツを探そう
  情報を見逃さないように・・・
  ポータルサイトを見つけておく など
  *自分だけのリンク集を作るのがいいのでは

 コンテンツは、
 ・さりげなく自然に
 ・肩の力を抜いて
 ・無理をせず
 ・ピンポイント
 で使用したらいいのではないでしょうか?

 


14:05

授業で使えるコンテンツ
   平松茂(岡山県情報教育センター)

コンテンツを使って「わかる授業」を創ろう!!ということで岡山県では研究を行っています。

研修<ワークショップ>の流れ
 1 コンテンツを知る。
 2 コンテンツを選び出す。
 3 活用イメージを持つ。
 4 編集ビデオを見て考える。
 5 改善点や工夫点を話し合う。
 6コンテンツ選び授業を設計する。
 7模擬授業を実践する。
 8 模擬授業を評価する。


13:45

今日の課題「校内研修を作る」 グループ内での自己紹介

事前アンケートで考えたことなど自分の考えを話しました。
それぞれの人が持っているデジタルコンテンツのイメージや、考えなど交流しました。

    

 


14:05

事例報告1
   平松茂(岡山県情報教育センター)

 


 

事例報告2
   中村武弘(三重県教育委員会)

 

事例報告3
   石原一彦(大津市立瀬田小学校)



14:40

ワークショップ「校内研修を作る」

グループごとに、校内研修や教育センターでの研修プログラムを作成します

◆90分×4回(2〜4週おき)
   目標・評価・課題
   学習内容

を模造しでまとめます。

 

     

15:30

グループ別発表

4グループづつ、2教室に別れ、グループ発表を行いました。そして各教室でまとめ、ひとつの研修を考えあげます。

各グループの意見に対し、たくさんの質問や意見が交わされていきました。

 


 

 

あれこれと、それぞれのグループからいいアイディアをピックアップしてまとめ上げていきました。

それぞれの考える研修ができあがりました。


15:45

代表班による発表

 


16:00

総括講演
  
『これからの研修はどうあるべきか 』
             永野和男




  【1】[普及する]の原理

1)ワープロの普及に学ぶ
 1970年代後半
   パソコンは教育に普及しなかった。 (あのころの教員研修:BASIC)
 1980年代
   ワープロはビジネスに普及。 (あのころの研修:ワープロ)
 (今は、HTML,JAVA??)
  ・・・・今は研修でワープロしなくても誰でも使えるのはなぜ? 教員研修の成果?

2)携帯電話の普及に学ぶ
 高・大学生のほぼ100%が所有

 ⇒高校教育の成果???

○環境が学習を支援する。便利であれば自然に普及していく。

【2】[学ぶ]の原理
 ・自我関与
 ・楽しい・目的感
 ・達成感

○自分で考え、失敗し、自ら発見したこと(プロセスの経験)が 本当に身につくということ 
○知識・技術を統合し、実際の場面で問題解決できる力 ⇒これが実践力!

【3】スキーの研修に学ぶ
(昔)初心者は、基礎練習(ボーゲン、ストップ)ができるまでリフトに乗せなかった。
  技術をステップにわけ、1つ1つをクリアさせる。
  技術が身についたら次のステップへ。
  ※いつになったら、山から下れるの?

(今)いい道具をつけて、はじめからいいところへ連れて行き、総合滑降させる。
  目標を持たせる
  楽しみを伝える
  研修の方略:安全だけれど、新しい課題のあるところへ連れて行く。
       道具を初心者向きに開発する。

 

【4】研修の方法をかえる
  ・問題意識をもたせる
  ・自ら手足を動かさせる、考えさせる。

○トレーニング型の学習から
      自己発見(啓発)型の学習へ

●最後に課題です。
 実際にここに参加している先生方が今回得た情報を元に校内研修計画し、実施しましょう。 5月下旬までに結果をメーリングリストにレポートしましょう。