デジタルコンテンツの活用2

研修について
対象 教員
時間 2時間30分
研修名 デジタルコンテンツの活用2
ニーズ ○コンピュータの操作はできるようになってきてはいるが、いざ授業となるとどうやっていいかわからない、つい操作を教えるだけの授業になってしまうという教員が多い。
○デジタルコンテンツという言葉をあちこちで聞くようになったが、具体的にどんなものでどのように使えるのかがわからない。

ねらい ○アプリケーションの操作ではなく、学習のねらいに合ったコンピュータの活用場面を体験させる。
○既製のものを使うのではなく、コンテンツを組み合わせながら自分で教材を作り授業準備をすることの大切さを理解させる。

概要 ○コンテンツは前回「デジタルコンテンツの活用1」でレシピを作った際にある程度選んである。
○サンプルを見せ、提示型利用にするかデータベース型利用にするかを授業場面に応じて選んでもらう。
○提示型教材は、プレゼンテーションソフトに貼り付けて作成する。
○データベース型教材は表計算のシートに必要事項を記入しながら作成する。
○2つのグループに分かれて行うためできれば指導者が2人いた方がよいが、学習者の人数が少なければ1人でも対応できる。
○プロジェクタで映しながら模擬授業をする。

使用メディア1 コンピュータ(持ち込み可 要ネットワーク接続)
使用メディア2 デジタルコンテンツ(CEC、その他)
使用メディア3 プロジェクタ
使用メディア4 ネットワーク(共有フォルダ)
使用メディア5 表計算・プレゼンテーションアプリケーション
使用メディア6

講習準備 ・共有フォルダ(できればWeb共有)
・デジタルコンテンツへのリンク集
・データベース型教材記入シート

研修の流れ
ステップ1 時間 全体 30分
学習活動 ○授業の具体的なイメージをもつ
・教育の情報化やデジタルコンテンツの普及について理解する
・前回作ったレシピまたは教育用画像素材活用事例集などでコンテンツの活用場面を明確にしながら活用するコンテンツを精選する
・提示型教材かデータベース型教材かを決定する
留意点 ・教育の情報化に関する資料は文部科学省のWebサイトにある。
教育用画像素材活用事例集を参考にする。

ステップ2 時間 提示型教材グループ 90分
学習活動 ○教材作成(提示教材班)
・必要なコンテンツのダウンロード
・プレゼンテーションソフトへの貼り付けと編集
留意点 ・コンテンツのダウンロードは適当な場所にフォルダを作り、その中にすべて保存してもらう。
・プレゼンテーションソフトの使い方は、新規ページの作り方とコンテンツの貼り付け程度とし、順序の入れ替えや重ね合わせ等は希望があった場合のみアドバイスする。
・見せ方や話し方も考えながら作成してもらい、早く終わった場合は練習してもらう。

ステップ3 時間 データベース型教材グループ 90分
学習活動 ○教材作成(データベース型教材班)
・表計算シートの見方
・単元名、ねらい等の記入
・コンテンツのダウンロードとファイル名等の貼り付け
・説明文の貼り付けや編集
留意点 ・ホームページ作成ソフトが普及していないので、htmlに吐き出せるような表計算のシートを作っておく。
・サムネイルとコンテンツ本体の区別やファイル名のコピーと貼り付けなどが難しいので、1つか2つのデータを入力するところまでは一斉に行い、慣れてきたら自分のペースで入力してもらう。

ステップ4 時間 全体 30分
学習活動 ○模擬授業
・コンテンツを活用する場面のみ5分程度の模擬授業を行う
・授業者としての感想や学習者としての感想を聞きながら、デジタルコンテンツ活用の留意点を話し合う。
留意点 ・提示型教材の場合は、ノートパソコンとプロジェクタの接続やスライドの進め方などについてこの時アドバイスする。
・データベース型教材の場合は、学習者も自分のコンピュータ上で閲覧できるように前の段階でサーバの共有フォルダに入れておく。
評価
○教材を作成することで、プリント等を作るのと同様の授業準備をしなければならないことを理解し、子どもの実態に合わせたよりよい教材を作ろうとする。
○模擬授業や意見交換を通して、コンピュータやデジタルコンテンツについて校内でも相談しながら活用場面を広げていったり、実際に授業で活用してみたりしようという意欲をもつ。
メディア活用のポイント
・デジタルコンテンツはすぐにダウンロードでき、あれもこれもとたくさん使いたくなる。学習場面や子どもの実態に合わせて、数や提示順序に留意するとともに、提示型の場合は部分視聴や分割視聴等の工夫も大切である。
・プレゼンテーションソフトがない場合は、データベース型教材で作っておき、授業者が必要なものを選んで提示することもできる。