by K.Nagano (2002)

<知識・理解>
 
〔知識・理解の自己判定〕
A:自分の実践をもとに、具体的に説明できる
B:実践例をあげながら具体的に説明できる
C:複数の例を挙げることができる
D:できない・わからない

【教科の指導における情報および情報手段の活用】
〔評価項目〕
【1】 情報手段を授業で活用することの利点や留意点を説明できる。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・教科の指導に活用できるソフトウェアを、挙げることができる。
・コンピュータなどを効果的に使った授業展開の具体例を、教科別に挙げることができる。
・授業の導入やまとめに、情報手段を効果的に使った授業展開の具体例を、挙げることができる。
・情報手段を用いて子どもの興味・関心を高めさせる授業展開の具体例を、挙げることができる。

【2】 授業で活用できる情報の所在や収集方法を説明できる。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・授業で教師が活用できる学習資料や素材、および収集方法を挙げることができる。
・授業で児童・生徒が活用できる学習資料や素材、および収集方法を挙げることができる。

【情報教育の実践】
【3】 小・中・高の各段階で求められる、情報教育のねらいを説明できる。 
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・教育の情報化と情報教育の違いを説明できる。
・「情報活用の実践力」を高める、具体的な授業例を挙げることができる。
・「情報の科学的な理解」について、具体的な授業例を挙げることができる。
・「情報社会に参画する態度」を育てる、具体的な授業例を挙げることができる。

【4】 情報教育の評価方法を説明できる。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・「情報教育の目標リスト」の内容が説明できる。
・ 実践した授業を「情報教育の目標リスト」に照らし合わせて説明できる。

【校務の情報化】
【5】 校務の情報化やネットワーク整備の利点・留意点を説明できる。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・赴任校の校内ネットワークの構成を説明できる。
・校内をネットワーク化することの利点をいくつか挙げることができる。
・校務情報をディジタル化することの利点と留意点を挙げることができる。
・学校での情報管理の約束(アクセス権限、守秘義務など)を説明できる。

【6】 ネットワークで予想される問題に対して、その回避や対応策を挙げることができる。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・インターネットの利用では、どのような問題に注意しなければならないのか、具体例を挙げることができる。
・コンピュータウィルスの予防・対応方法を説明できる。
・児童・生徒を不適切な情報から守るための方法を説明できる。
・ 校内のネットワーク全体への負荷を軽減するための方法を説明できる。

<計画・実施・評価>
 
〔計画・実施・評価の自己判定〕
A:日常的に行っており、同僚の教師への助言もできる
B:自分の力で行なえる
C:支援を受けて、行ったことがある
D:できない・わからない

【教科の指導における情報および情報手段の活用】
〔評価項目〕
【7】 授業の準備や評価などさまざまな機会に情報手段を活用する。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・ワークシートや補助教材を、情報メディアやコンピュータを活用して、作成している。
・授業の計画時に、インターネットなどで資料や素材を検索している。
・学習状態の記録や分析に、表計算ソフトなどのソフトウエアを使っている。
・学習の様子の記録や、実践や評価に活かすために、情報メディアやコンピュータを活用している。

【8】 学習活動に情報手段を活用する環境を整えることができる。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・児童・生徒全員が情報メディアやコンピュータに触れる機会を与えている。
・ 学校図書館を学習情報センターとして活用できるようにしている。
・問題解決に必要な情報を、児童・生徒が収集・選択・整理できるように準備している。
・ 学習活動や形態(班の話し合い、発表、調べ等)にあわせて机や機械の配置を変更している。
・情報メディアやコンピュータを活動にあわせてすぐに使えるように準備している。

【9】 適切な情報手段を活用した授業を実践できる。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・日常の授業の中で、情報メディアやコンピュータを活用している。
・ 授業の中でのコンピュータなどの活用方法が、その教科のねらいの達成に効果的であったかを振りかえる。
・コンピュータやネットワークを用いる場合と、そうでない場合の使い分けの基準を説明できる。
・ 自分の授業で使用した学習用ソフトウェアの選択の根拠を説明できる。


【情報教育の実践】
【10】 情報教育のねらいに即した授業を教科や「総合的な学習の時間」で計画・実践できる。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・児童・生徒がコンピュータや情報メディアの操作ができるよう指導している。
・教科の時間で、情報教育のねらいを含めた指導計画を作成している。
・総合的な学習の時間で、情報教育のねらいを含めた指導計画を作成している。
・情報教育のねらいに即した指導計画を、自分のクラスで実践する。
・情報教育の展開における教師の役割を意識し、子どもの主体性を尊重した行動をとる。

【11】 情報教育の目標に照らして、学習活動を評価する。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・情報教育の目標リストに対応する学習活動を、授業に盛り込む。
・情報教育の目標リストを使って、子どもたちの学習の状態を把握し、授業の改善に活かす。

【12】 日常的な教育活動の中で情報モラルをとりあげ指導する。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・他人の著作物を流用する場合は、必要に応じ、許諾を取るように指導している。
・他人の著作物から引用する場合、その引用もとを明記するように指導している。
・自分が発信した情報には、責任があることを指導している。
・どのような行動が違法であるかを、具体的な場面の中で指導している。
・他人の個人情報は、自分の判断で第三者に伝えてはいけないことを指導している。
・情報発信や情報交換する場合のルールやマナーを指導している。

【校務の情報化】
【13】 日常的な校務にコンピュータや情報メディアを活用できる。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・依頼書や報告書、行事の計画案を、ワープロソフトや表計算ソフトで作成している。
・会計簿や時間割、テストの集計を、表計算ソフトで作成している。
・行事やイベントでの活動の様子を、ディジタルカメラなどで記録している。

【14】 蓄積されているデジタル情報を有効に活用できる。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・校務で作成した書類を、他の教員と共有化できるよう保存している。
・前年度のデータを再利用して、資料や計画を作成する。
・成績や健康に関するデータを統計的に整理したり比較したりして、活用している。

【15】 個人情報の取り扱いに配慮して、情報を管理することができる。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・電子メールやホームページで情報を発信する場合、個人情報が漏洩しないよう注意している。
・共有してよい情報、制限つきで共有できる情報、共有してはいけない情報の区別ができる。
・パスワードが第三者に漏洩しないよう留意している。
・情報システムの中で、どのファイルが、だれにアクセスできるようになっているかを説明できる。

【16】 情報手段を活用して、地域や家庭との情報交換をはかる。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・学級通信や家庭や地域への便りを、ワープロソフトで作成している。
・生徒指導や家庭との連絡に、ネットワークを活用している。
・ネットワークを利用して、子ども達の様子を保護者に公開する。

<スキル>

 
〔スキルの自己判定〕
A:日常的に行っており、同僚の教師への助言もできる
B:自分の力で行なえる
C:支援を受けて、行ったことがある
D:できない・わからない

〔評価項目〕
【17】 授業で活用するソフトウエアや情報メディアの基本操作ができる。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・学習用ソフトウェアを活用して、教材を提示することができる。
・プレゼンテーションツールを用いて、提示用教材を提示することができる。
・学習者への情報提示に複数の情報メディアを活用できる。

【18】 授業で使うソフトウエアや情報メディアを、いつも使える状態に設定できる。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・校内のコンピュータの台数や利用できる機材について説明できる。
・児童数や機器の台数にあった活用場面を設定することができる。
・何らかのトラブルでコンピュータや周辺機器が使えなくても、対応できる。
・各種ソフトウェアを教育目的で使用する際のライセンスを確認できる。
・コンピュータなどに対する破壊的攻撃の最新情報を入手することができる。

【19】 授業や校務に役立つ情報を、コンピュータやネットワークを活用して収集できる。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・学習用の素材を収集して、自分の利用するコンピュータに蓄積する。
・コンピュータやインターネットを利用して、授業に必要な資料や素材を収集する。

【20】 授業や校務に役立つ書類や資料を、コンピュータやネットワークを活用して作成できる。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・ディジタル化された素材を組み合わせて、提示用教材を作成する。
・文字・図形・画像・映像・音声等を、ディジタル情報として編集できる。
・教材、資料、提示物などを、情報メディアとコンピュータを組み合わせて作成できる。
・数値で表されたデータを、表やグラフに整理し、資料を作成できる。
・授業で使用できる最新の情報を、インターネットから入手できる。
・よく使われるファイル形式と、その特徴や互換性を説明できる。

【21】 情報の交流に、コンピュータやネットワークを活用できる。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・日常的に電子メールやメーリングリストを使用できる。
・学習活動や学校の活動を紹介するWebページが作成できる。
・作成したWebページを、Webサーバにアップロードすることができる。
・電子メールやテレビ会議などを使って、授業や校務に関する連絡や打合せを行うことができる。


<情報モラル>

〔評価項目〕
【22】 あらゆる教育活動の場で、個人情報の保護に配慮する。
A
B
C
D
 
 
 
  
 
〔情報モラル22の自己判定〕
A:研修などを企画し、同僚の教師への助言もできる
B:個人情報の保護に反する行為を認識し、適切に行動できる
C:内容と方法を知っており、保護するよう努力している
D:できない・わからない
(評価の視点の例)
・文書やデータに、児童生徒の公開すべきでない個人情報が含まれているかどうかを判断できる。
・児童の作品を第三者に公開する場合、児童・保護者の了解を得る。
・個人情報が含まれる文書やデータの扱いについて具体例をあげて説明できる。
・学校から発信しようとしている情報の中から、公開してよい情報を判断することができる。
・ディジタル化した情報を安全に保管する。

【23】 知的所有権を尊重し、ガイドラインやルールを遵守できる。
A
B
C
D
 
 
 
  
 
〔情報モラル23の自己判定〕
A:ガイドラインを作成したり、同僚の教師への助言もできる
B:ガイドラインやルールに反する行為を認識し、適切に行動できる
C:ガイドラインやルールを知っており、遵守するよう努力している
D:できない・わからない
(評価の視点の例)
・校内のネットワーク利用に関するガイドラインについて説明できる。
・各種ソフトウェア、データや資料等を、著作権の許諾の範囲内で授業に利用している。
・教育利用の例外規定の範囲を説明できる。
・都道府県、市町村の個人情報保護条例について説明できる。
・自治体の条例や校内のガイドラインを遵守できる。
・子ども達が授業に利用した情報が、他人の著作権を侵害していないかチェックしている。

【24】 ネットワーク上の情報の取り扱いでのルールやマナーを遵守する。
A
B
C
D
 
 
 
  
 
〔情報モラル24の自己判定〕
A:研修などを企画し、同僚の教師への助言もできる
B:ルールやマナーに反する行為を認識し、適切に行動できる
C:ルールやマナーを知っており、遵守するよう努力している
D:できない・わからない
(評価の視点の例)
・情報交換する際、ルールやマナーに配慮している。
・他人の著作物を流用する場合は、必要に応じ、許諾を取っている。
・他人の著作物から引用する場合、その引用もとを明記している。
・どのような行動が違法であるかを正しく知った上で、行動できる。
・児童・生徒のネットワーク上の活動が、ルールやマナーに違反していないかチェックしている。


<協調・協力>

 
〔協調・協力の自己判定〕
A:定期的に参加・協力し、積極的に活動している
B:定期的に参加・協力している
C:参加・協力したことがある
D:できない・わからない

〔評価項目〕
【25】 情報を共有したり、情報手段を共同利用することに協力する。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・校内で情報メディアやネットワーク環境を整備する作業に協力している。
・共同で利用する資料や文書の作成や管理に協力している。
・ネットワークを活用して、文書や資料を共有し、利用している。
・同僚の授業に対して、情報提供したり協力したりできる。

【26】 学校の教育活動に参加している地域の人や他校の教員と、定期的に交流する。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・地域の人たちの協力を得ながら、自分の授業を展開することができる。
・他校の先生と、直接あるいはネットワークを通じて交流・協力することができる。

【27】 地域の人との交流や社会活動に、積極的に参加する。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・メーリングリスト、電子掲示板などを通じて、地域の人と情報交換をしている。
・教育活動に協力している地域の人と、定期的に交流している。
・「総合的な学習の時間」等の授業で、地域の人の協力を得る
・地域活動やボランティア、PTAの行事に、積極的に参加する。

<自己研鑽>

 
〔自己研鑽の自己判定〕
A:定期的に参加・協力し、積極的に活動している
B:定期的に参加・協力している
C:参加・協力したことがある
D:できない・わからない

〔評価項目〕
【28】 教育活動の改善や新しい情報を得るために、研修会に参加したり、自己研鑚をしたりしている。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・教育関連、情報関連の図書を、定期的に購読している。
・授業に関するメーリングリストに参加したり、メールマガジンを購読したりしている。
・教科指導や情報教育に関する書籍やホームページを定期的に購読している。
・教科指導での活用に関する研修会に参加している。
・研修会で得た知識や技能を、実際に授業や校務で活用している。
・他校や同僚の授業実践を参観し、参考にしている。

【29】 自分の授業や学級の様子を他の教員や保護者に公開する 。
A
B
C
D
 
 
 
  
(評価の視点の例)
・自分の教育活動を、公開授業等で公開している。
・公開した授業に関する意見を、他の教師や保護者から得ている。
・参観日以外にも、授業を公開することがある。

以上


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