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【著作権と私たちの生活】
校種 学年 教科 時間数  
高等学校 3年  公民(政治・経済) 1  
単元
情報化の進展と市民生活
授業の概要
  現代社会は情報化が進み、われわれの生活にとって情報はなくてはならないものとなった。インターネットや携帯電話を悪用した犯罪、他人を誹謗中傷する書き込み、また、個人情報の流出など、プライバシーを侵害する問題までもが発生している。そこで、個人が情報を収集したり発信したりすることによって発生している問題や著作権の問題から「情報モラルの確立」の必要性を考えさせる授業展開を試みた。  
この時間での情報モラル指導のねらい
1 著作権への関心を高め、著作権の概念や必要性を理解させる。
2 著作権に配慮した著作物利用ができるように意識を向上させる。
授業の流れ
導入
  アンケート結果から、著作権について理解不足であることに気付かせる。     
利用した教材:生徒著作権意識アンケート
展開
  1 著作権の必要性を考える。
 ア 著作権とは何か
  著作権は、憲法によって保障されている財産権の一つであると同時に、個人の尊厳  に通ずるものであることを理解させる。
 イ 著作権法の意義とは
  著作権の考え方では、「創造性」が価値の根源であることに気付かせる。
2 著作権の取り扱いについて考える。
 ア 手続き方法の例
  著作権は、刑法のような禁止規定ではなく、許諾権であることを理解させる。
   また、許諾を得る過程から様々なこと(作品の価値や作者の心情など)を発見させる。
 イ 手続き不要な場合の例
  「著作権の制限規定」についても理解させる。
3 著作権侵害の責任について考える。
  ア 民事上、刑事上の責任
  イ 海賊版購入などの責任
  著作権を侵害しないということだけでなく、著作権を侵害するような行為に協力しないことも大切であることを理解させる。

 
  利用した教材:1 教師のための著作権講座(http://www.kidscric.com/school/sensei1〜sensei8)
2 包括的利用許諾契約申込書、包括的利用許諾書、演奏利用申込書および演奏利用明細書(JASRAC)
3 レンタル楽譜使用申込書および許諾書(ブレーン株式会社 楽譜事業部)
4 特殊資料複製申請書(日本近代音楽館)
5 『日本中世史の再構成をめざす歴史教材の開発−琉球・沖縄史の位置づけを考える−』(藤澤一仁/修士論文)
6 デイズニーの事例  
まとめ
  情報を確かめ、価値を知り、著作権に敬意を払うことが著作権教育の最大の目的であることを理解させる。
 
 
指導のポイント留意点
1 芸術的・文化的所産を大切にすること、権利・義務との関連を理解させる。
2 自分のものと他人のものとの区別をはっきりさせる。
3 許諾を得るに際しては、利用目的等をきちんと伝えることが必要であることを理解させる。
4 著作権問題は、人権問題と同じ次元であることに気付かせる。
参考にした教材や資料
1 著作権法
2 『著作権ハンドブック 改訂新版』(著作権法令研究会 編著/社団法人 著作権情報センター)
3 教師のための著作権講座
(http://www.kidscric.com/school/sensei1〜sensei8)
4 包括的利用許諾契約申込書、包括的利用許諾書、演奏利用申込書および演奏利用明細  書(JASRAC)
5 レンタル楽譜使用申込書および許諾書(ブレーン株式会社 楽譜事業部
6 特殊資料複製申請書(日本近代音楽館)
7 『日本中世史の再構成をめざす歴史教材の開発−琉球・沖縄史の位置づけを考える  −』(藤澤一仁/修士論文)
8 ディズニーの事例
子供達の反応
著作権について、生徒たちは当初、なんとなく理解はしているが詳しいことはよく分からない、許可を得なければならないのでめんどうだといったイメージを持っていた。 しかし、この授業を通じて、なぜ他人のものを勝手にコピーしたり、コピーしたものを 発表したり、売ったり配布したりしてはダメなのかということ、さらに、自分も著作者になりうるため、知らなかったら損をすることもある、ということが理解できた。  
今後の展開や課題
自分が著作者であれば、してほしくないことを自分もしないように心がけなければならない。また、著作物がきちんと保護される社会のなかでこそすばらしいものが生まれ るという認識も必要だ。
今後とも、情報を確かめ、価値を知り、著作権に配慮した著作物利用ができるように、より意識を向上させなければならない。そのためには、生徒たちだけではなくわれわれ 教師自身も、学校内において著作権に配慮した利用を心がけなければならない。
 
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