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【「ネット上の情報発信と権利の侵害」・・・ 掲示板中傷書込みに対する全校集会指導】
校種 学年 教科 時間数  
高等学校 その他 特別活動 1  
単元
ネット上の情報発信と権利の侵害
授業の概要
  本年度から学校内では使わないという条件付で携帯電話の持込が許可された。2・3年生は平成17年度情報モラル等指導サポート事業の実践教育を行っているため、違法な情報発信について基礎知識があるが、1年生は2・3年生にくらべ知識やモラル意識が十分とは言えない状態にある。 そのような状況の下、インターネットの学校掲示板に、特定の生徒の誹謗中傷の書き込みが行われていることが判明した。校内の緊急対策スタッフ会議を開き、クラス単位の指導では事態の深刻さが伝わりにくいので、生徒指導課、教育相談室、情報モラル教育推進委員会が一体となって、全校集会で統一した指導を行うことにした。  
この時間での情報モラル指導のねらい
継続している学校掲示板に対する誹謗中傷書き込みを中止させることを第一の目的とした。 また、インターネットに対する無知から起きる権利の侵害を防止する。
授業の流れ
導入
  誹謗中傷書き込みを直ちに止めるように強く要請し、学校は携帯電話による権利の侵害に対して、厳しい姿勢で臨むことを伝える。書込み被害は一人で悩まず学校に相談するように指導する。その際、相談の秘密は守られることを強調した。 自分や他人の個人情報を安易に漏らしていないか、また掲示板にアクセスする時に気をつけていることは何か質問する。
展開
  ネット上でよく起きるプライバシー侵害、名誉毀損の例を説明し、どんな行為が権利の侵害になるか正確に理解させる。個人情報の定義を説明する。
言いふらすぐらいの気持ちで書き込んでも、多くの人が見るので書かれた側の精神的被害が大きい。
権利の侵害を受けたときは削除依頼や発信者情報開示請求が出来ることを説明する。
情報発信は匿名ではないことを説明する。 

 
 
まとめ
  情報発信は匿名ではないことを強調し、ネットの悪事は必ず判明することを再度伝える。無責任な情報発信は厳しく個人責任を追求される場合があることを説明し、知らなかったではすまされないことを理解する。
顔が見えないので言い過ぎに注意し、多くの人が見ていることを十分に認識する。ネットの世界も現実の世界も、思いやりが基本であることを説明する。

 
 
指導のポイント留意点
情報の発信が匿名で出来ると思うのは誤解であることを理解させる。
個人情報とは何か、プライバシーとは何かを正しく理解させる。
書き込みをまわりに言いふらすぐらいのことと思うのは大きな誤りであり、知らなかったでは済まされないことを理解させる。
学校は学校掲示板などへの誹謗中傷の書込みを注視していることを強くプレゼンスする。
参考にした教材や資料
・下関工業高等学校編 「情報モラル授業用リーフレットテキスト」
・リーフレット「SEKIKOいいねっと!ニュース」過去号「プライバシーと名誉毀損」「個人情報保護(4)」「携帯カメラとインターネットによるプライバシー侵害」「 プライバシーと名誉毀損」「有害情報と匿名社会」「インターネットの情報発信と権利の侵害」(1)
子供達の反応
全校集会で指導した直後から書き込みが止み、非常に大きな効果があった。書き込みは匿名では出来ないことが理解され、学校が掲示板を注視しているという事実が周知されたことが大きな理由であると思われる。 全校生徒は一言の私語もなく話を聞いてくれた。学校側の真剣さが伝わったと思う。
今後の展開や課題
掲示板は次々と出来るのでいかにして監視するかという問題が残る。 生徒の携帯電話やインターネット使用についての管理責任は一義的には保護者にあることを理解してもらう必要がある。
平素から情報モラル教育に関して校内職員の基礎知識の共有が必要である。山口県警察本部サイバー対策室やその他の教育機関との連携を図り、常日頃から情報収集に努める必要がある。
掲示板はいったん書込まれると、削除することが現実問題として困難であることが最大の課題である。
無知による問題の発生を未然に防ぐため、仮入学や新学期の出来るだけ早い時期に、保護者と生徒同伴で情報モラルについて導入指導をすると大きな効果が上がると思う。
 
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