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【「情報発信の自由と責任」・・・自殺予告の手紙と掲示板書込みの社会的影響】
校種 学年 教科 時間数  
高等学校 2年  工業 情報技術基礎 1  
単元
情報発信の自由と責任
授業の概要
  自殺予告の手紙や殺人予告など事例を通じて匿名の情報発信が社会に与える影響の大きさを知り、通信の秘密と人命尊重の考え方の両方がどのように配慮されているか理解する。 匿名発信の事例について話し合いを通じて自分の意見を持つ。インターネットの特徴は匿名性であること、匿名性が今日の多くの社会問題の原因になっていることを理解し、インターネット社会に正しく接する態度を養う。  
この時間での情報モラル指導のねらい
匿名情報に対する社会の対応の仕方やインターネット社会の特性を考え、情報発信に対する責任の取り方や、匿名情報に対する社会の対応の仕方の可否について話し合うことにより、インターネット社会に対する自分の意見を持つ。
インターネット社会の特徴は匿名性であることを理解する。
信憑性のない情報に対し、社会はどのように対応しているか、また対応の根拠を知る。
匿名の情報発信がいかに社会の負荷になるか理解する。
無責任な情報発信が無知により起こっている場合が多いことを知る。
授業の流れ
導入
  ネット情報はなぜいい加減になるのか、また自由に発信可能だと、なぜいい加減になるのかワークシートに書かせる。信頼性がなくなる最大の理由は、誰もが自由に発信できることである。
利用した教材:ジャストシステム つたわるねっと Teen's at フレンド r2
展開
  自殺予告の書き込みの発信者を探すことについてどう思うか、賛成と反対の理由を発表させ討議させる。
個人情報開示と人命保護の緊急性とを比較し、法益を基準に判断されていることを説明する。
文部科学大臣宛自殺予告の本物の写し(公開済)を読み、本物を見た後でそれまでの考えが変わったらワークシートに書く。
「ネットの自殺予告事案」「文科省の対応」「発信者情報開示制度」を考察し、匿名情報に対する態度について各自の意見をまとめる。
人命優先、個人情報保護、通信の秘密、表現の自由がいかに尊重されているか説明する。
 匿名の書き込みは社会の大きな負荷になることを理解する。

 
  利用した教材:ジャストシステム つたわるねっと Teen's at フレンド r2
まとめ
  インターネットの情報発信は匿名ではないことを説明した上でその特徴を説明する。
現実の世界は、「顕名した世界」、責任をとる覚悟がある個人の世界であり、意見や決まりごとが守られているか確認し易いので、構成員同士が質の高いメディアとして働く。
インターネットの世界は、「匿名の世界」、顔が見えない世界であり、最大の特徴は匿名性にあるので、決まり事を皆が守るか確認できない。信頼が生まれにくく、秩序が作られにくい。
匿名の情報発信は社会的負荷が大きいので責任ある情報発信を行うこと。

 
  利用した教材:ジャストシステム つたわるねっと Teen's at フレンド r2
指導のポイント留意点
匿名の情報発信は社会的負荷が大きいが、社会はどのように対応しているか知ることによって責任ある情報発信の大切さを知る。
現実の世界とインターネットの世界を比較することを通じて、インターネット社会の特質はどこから来るのか理解させる。
匿名情報に対する接し方について自分の意見を持つ。
参考にした教材や資料
下関工業高等学校編 「情報モラル授業用リーフレットテキスト」
子供達の反応
生徒にとって、電子アンケートは賛否の割合や他の生徒の意見がすぐに分かり、新鮮だった。誰の発言であるかは、自分の意見を決めるときに大変重要な要素であるが、全体の意見がすぐに分かることも客観的な判断には大切なことである。 使用した教育ソフトは大変使いやすく出来ているが、生徒がソフトの使い方に慣れておらず、パソコン操作に気をとられて問題を思考する時間や、自分の意見を紙にまとめる時間が十分に取れなかったことが反省点である。
今後の展開や課題
情報発信の匿名性については場合によっては重要なことである。発展的テーマとして「匿名性と民主主義」、「匿名性の数学的分析」、「ホイッスル・ブローイング」などについて授業で取り上げると面白いと思う。
 
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