情報モラル実践事例集 情報モラル実践事例集
実践事例集一覧へ
【情報モラル『ITCツールについて知ろう』】
校種 学年 教科 時間数  
小学校 4年  総合 7  
単元
情報
授業の概要
   本単元は、主に「チャット」を題材として、インターネットのコミュニケーションの分野に目をむけさせ、その中で起こりうるトラブルや、匿名性などの特性から起こりうる問題点を体験させ、その対処法を学ばせるものである。実際のインターネット上でのチャットルームを利用しての体験は、様々な問題点もある。そのため、本校では安全な環境の中で体験できる場として八幡市のイントラネット内で設定されている自作チャットルームを利用した。学級全員が共通のチャット体験をすることで、その体験に対して一人一人が考えや感情を持つことができる。その中でのありのままの感情の発露や行動を否定するのではなく、集団の中で出させ深め合い、事実を知る中で、より良い価値や、対処法を学ぶことができると考えた。  
この時間での情報モラル指導のねらい
・チャット・掲示板のやり方や仕組みについて知り、その面白さを体験する。
・チャットを十分楽しむ中で、チャットの面白さや、攻撃性や言葉遣いなど言葉だけでのコミュニケーションの問題点に気づく。
・なりすましの被害にあったときの対処について考え、正しい行動ができるようにする・チャットを十分楽しむ中で、インターネットは誰からも見られるという特質を理解する。
・個人情報の大切さに気づき、個人情報を漏らさない態度を身につける。
・それぞれのITCツールの良いところが分かる。
授業の流れ
導入
  第1時〜第2時まで
・チャットとは、リアルタイムにサーバーを通じて行う文字を用いた会話であることを知らせる。
・チャットを体験する中で、その面白さや言葉遣いなどの問題点に気づかせる。
・チャットでしてはいけないことについて考えさせる。  

利用した教材:イントラネット内の自作の『チャットルーム』
ベネッセ 情報モラルNAVI 『チャットの体験』
展開
  第3時〜第5時まで
・「なりすまし」について、体験を通して知り、その時の自分の感情に気づかせ、対応として、退室することが一番良いことと知らせる。
・ID・PWのある会員制のチャットルームでも、ID・PWの漏洩等により、知らない人が入ってこれることを体験させる。また、インターネット上で個人情報を書くと誰もが見られることを知らせ、犯罪に巻き込まれる恐れもあるので個人情報は記入しない態度を身につけさせる。

 
  利用した教材:イントラネット内の自作の『チャットルーム』
CECネット社会の歩き方 『15 チャットで個人情報は言わない』
まとめ
  第6時〜第7時
・ITCの意味を知らせ、そのツールとしての様々な情報手段を知らせる。
・掲示板を経験し、チャット、メール、掲示板のそれぞれの特徴を知らせ、場面に応じて選択して使おうとする態度を養う。
・コミュニケーションの大切さについて話し合う。

 
 
指導のポイント留意点
・タイピングの技量を重視するのではなく、自分のできる範囲で発言できるように支援する。
・チャットには、無理やり参加させず、見ているだけでも良いようにする。
・実際のチャットの場面を想定するため、言葉を発さないように注意する。
・チャットのなりすましの授業では、児童の不安を考え、最後に必ず職員室の先生がなりすましていたことを知らせる。
・便利さや面白さも味わわせるようにする。
参考にした教材や資料
・八幡市情報スキル・モラル系統図
・八幡市教育研究所 平成16年・平成17年 研究紀要
子供達の反応
・ほとんどの児童が積極的にチャットに参加し、その面白さを十分体験することができた。
・なりすましでは、恐怖心を持ち、泣き出す児童もいた。知らない人が入ってくる不安感は大きいようであった。
・ネット上でも、知らない人に名前を呼ばれたり、声をかけられる恐怖心を味わうことができた。
・前時での学習を生かして、積極的に取組もうとしていた。
今後の展開や課題
・なりすましであるかどうかを判断する感性の育成・自分で状況に応じて、コミュニケーションツールを使い分ける力の育成・言葉遣いや伝えたいことを的確に文字にする力の育成(国語科との連携)
・一定のタイピング技量の習得・新しいツール(ブログ・SNS等)への対応
 
このページのトップへ▲