情報モラル実践事例集 情報モラル実践事例集
実践事例集一覧へ
【相手のことを考えた礼儀( a )】
校種 学年 教科 時間数  
小学校 3年  道徳 1  
単元
授業の概要
  私たちは日常生活の中で、人に物を借りるときに必ず一声掛けている。そうすることで貸す側は気持ちよく物を貸すことができることを、子どもたちも経験の中から体得している。本時では、新聞に載せる情報(記事や写真)も本人の所有物であるとことに意識を広げ、実際の生活の中に生かしていきたいと考える。資料は、本人(たけしの祖父)の許可無く学級新聞に情報を載せてしまったことにより、載せられた本人が怒ってしまうという内容である。「なぜ、祖父が怒っているのか」を考えさせ、望ましい行動を考える。  
この時間での情報モラル指導のねらい
【道徳としてのねらい】
・学級新聞に記事を載せるときは相手の承諾が必要であることを知り、相手の気持ちを考えた取材の仕方や情報の使い方をしようとする実践的意欲を養う。
【情報モラル教育のねらい】
・うそをついたりごまかしたりしない。
・人がいやな思いをする言葉や映像で情報を伝えない。
・うそや、不確かな情報を発信しない。
授業の流れ
導入
  学習のねらいに結びつけるために、物の貸し借りには許諾を得ていることを確認した。資料を読む前に、物を貸す場合、「貸して。」と言われたときと、言われなかったときでの、貸す側の気持ちを考えた。(児童の反応)「貸して」と言って欲しい。黙ってると、盗られたと思う
展開
  資料「学級新聞」(前半)を読み、祖父が怒っている理由を考えた。祖父への許諾がなかったからという考えがすぐに出された。「写真の所有者(たけし)が掲載を許可しているが・・」と揺さぶりをかけたが、写真に写っている人にも言ったほうがよいという結論になった。「にこにこ新聞ではなく、いやがらせ新聞だ。」という声も聞かれ、では記事を作った幸一は、どうすると良かったのかを考える流れとなった。資料の後半を読み、その後のおじいさんと子どもたちの関係を読み取り、安心したようだった。
 
  利用した教材:自作読み物資料「学級新聞」
まとめ
  学習したことを活用して、自分が新聞係になった場面で、どのように伝えたらよいかを考え、ロールプレイで発表した。(おじいさんに頼みにいくことを想定して)児童からは、以前のインタビューの経験を生かした話し方が多く出された。また、友達に「君のおじいさんに取材してもいい?」と、まずは間接的に友達にたずねる児童もいたので、全員に紹介した。
 
  利用した教材:ワークシート
指導のポイント留意点
登場人物は、記事を作った幸一と写真を貸したたけしとその祖父の3名である。話合いを掲載の許諾と正確な取材の必要性に焦点を当てるために、3人の関係図とキーワードを掲示したりおじいさんの気持ちを考えさせたりした。また、新聞作りでのマイナスイメージが強調されないように、3者の関係が改善されるまでの話の続きを後半に読むようにした。
参考にした教材や資料
・ 自作読み物資料「学級新聞」
・ ワークシート
子供達の反応
教材文の内容を一輪車という児童にとって身近な物を取り入れたためか、興味をもつことができたようだ。導入で「許諾」について確認したので、話合いの多くはそこに焦点付けられた。祖父が怒った理由やロールプレイの場面でも、積極的に手を挙げる児童が多かった。文章が長く、理解するのに時間がかかってしまい、発表したい児童全員には発言させられなかった。
今後の展開や課題
教材文が長く、ロールプレイの時間を十分に確保できなかった。やはり道徳的実践力は大切だと考える。今後は、教材文の内容を精選し、活動の時間が確保できる工夫が必要だと感じた。また、今回は著作権という見地からの実践だったが、子どもたちにとっては「学級新聞を作るときは許諾が必要」という狭い範囲での理解であり、今後も色々な場面での著作権についてはこれを応用しながら学習させていくことが大切だと思う。
 
このページのトップへ▲