情報モラル実践事例集 情報モラル実践事例集
実践事例集一覧へ
【こころをつなぐあいさつ ( b )】
校種 学年 教科 時間数  
小学校 1年  道徳 1  
単元
授業の概要
  まず、展覧会用の絵を描いている時に、主人公のさるが、絵のぬり方が上手だから真似させてほしいと、うさぎから声をかけられた場面(1)を読んだ。ここではロールプレイを用いて、友達に作品のよさを認められた上で真似された時のさるの気持ちを考えた。次に、展覧会当日、きつねの絵が主人公さるの絵とそっくりであることを主人公が知る場面(2)を読んだ。ここで、一言も了解を承諾していないのにそっくり真似されたさるの心情を場面?@と比較して捉えた。最後に、子どもたちの日常生活で起こり得る場面を例示し、声の掛け方を具体的に考えた。  
この時間での情報モラル指導のねらい
<道徳>
・友達のいいところを取り入れるときは、ひとこと伝えるあいさつが必要であることを知り、身近な生活の中できちんとあいさつをしようとする実践的意欲を養う。
<情報モラル教育>
・よいまねと悪いまねを区別する。
・人がいやな思いをする言葉で情報を伝えない。
・友達に声をかけるときは、どのように言ったらよいかを知る。
授業の流れ
導入
  おはようございます、こんにちは、さようなら、ありがとう、ごめんなさい等今まで実践してきた「気持ちのよいあいさつ」について振り返った。日常的なあいさつを想起させ、実際にやってみたり、あいさつをするときのコツ(目を見て、近づいて、笑顔で)を確認したりした。
展開
  資料「もりのてんらんかい」を前半部分と後半部分に分けて読んだ。子どもたちにはそれぞれの場面の絵を配布し、スクリーンにも同じ絵を投影した。前半は、うさぎに自分の絵のよいところを認められたさるの気持ちをロールプレイを用いて考えた。後半は、承諾していないのにきつねに真似されたことを知ったさるの気持ちを考えた。後半は、前半部分のさるの気持ちと比較しながら、さるの気持ちを捉え、相手の気持ちを考えた上で、友達の良いところを取り入れるときの言葉を考えた。
 
  利用した教材:自作読み物資料「もりのてんらんかい」
まとめ
  日常生活で起こり得る2場面を例示し、自分が友達のよいところを取り入れたいと思った時に、実際にどんな言葉掛けをしたらよいかを考えた。1つ目は、粘土で作った像を真似したいと思った場面、二つ目は、国語の作文の書き方を真似したいと思った場面である。取り組みやすい方からワークシートに書込み、ロールプレイを用いて発表した。
 
 
指導のポイント留意点
良さを認められ、断りがあったうえで真似をされた場合と、断りもなく真似をされた場合の、真似をされた側の気持ちを考えるため、前半部分を読み終わった後、ロールプレイを行う時間をしっかり確保した。また、一人一人が自分のこととして捉えられるように、日常場面での言葉のかけ方を考える部分では、ワークシートに書いてから発表させ、認め合うようにした。
参考にした教材や資料
・ 自作読み物資料「もりのてんらんかい」
・ ワークシート
子供達の反応
日常生活に身近な内容だったので、子どもたちもさるの気持ちを考えやすかったようだ。しかし、クラスの実態として、自分が描いた物を友達に真似されて嫌な思いをした経験がないためか、資料の前半を読んでロールプレイをした時、「まねされたくない」という子どもはいなかった。そこで、なぜ、真似をされて嬉しい気持ちになったのかを深く取り上げ、「よい真似」をする(良さを認めた上で、承諾を得る)ことに繋げた。
今後の展開や課題
友達に真似をされて嫌な思いをするということがないため、「まねされたくない」という意見が全くなかった。しかし、今後子どもたち自身が、著作物に関わる機会が必ずある。相手の作品を取り入れるときに、上手にコミュニケーションが取れないと相手が嫌な思いをすることも実際にあることを理解し、相手が気持ち良く真似することを許せることの大切さを考えられるようにしたい。
 
このページのトップへ▲