目次

第51号: 〜いっぱ〜い、勘違い!!〜 (2001/11/13)
第52号: 〜どうしたら、伝わるかしら…〜 (2001/11/27)
第53号: 〜私たち、どこに流れていくのだろう…〜 (2001/12/1)(2001/07/24)
第54号: 〜メールから見えてくる、私たちの姿イロイロ…〜 (2001/12/25)
第55号: 〜お正月あれこれ…〜 (2002/01/08)
第56号: 〜あなたは、いまでも…??〜 (2002/01/22)
第57号: 〜じっくり熟成、本醸造が、いいのだけれどね…〜 (2002/02/05)
第58号: 〜狂牛病から学ぶこと…??〜 (2002/02/19)
第59号: 〜授業の重み、教育ってなんだろう…〜 (2002/03/05)
第60号: 〜表目、裏目、世の中、どうなるかわからない…〜 (2002/03/19)

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○急に寒くなって 紅葉もくっきり の 第51号  2001/11/13 より
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【kazumi のワープ】
    〜ウ〜ン… まだまだ、いっぱ〜い、勘違い!!〜   小田和美
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 今回は、富山の10月26・27日の全日本教育工学協議会全国大会でのお話
です。今回は、1000人以上の参加者があり、来年に迫ってきた、新しい日本
の教育への、現場を始めとする関係者の意識が高まってきたことを感じまし
た。

 さてこの大会は、初日、教育現場を参観させていただけます。私にとって
は、これがとても楽しみなんですね。今年の富山では、14の小・中・高校
で、授業参観が行なわれました。1000人超える参加者が、それぞれの会場で
午前中の2時間、数クラスの授業を参観し、その後、検討会を開き・・・ 
という段取りでした。例年のことで、当然のように行なわれましたが、これ
ってヨクヨク考えてみると、大変なことですね。今年の開催母体の富山大学
の付近で、10数校の学校で、情報関連教育の実践を公開するってことは、
それだけの学校の年間カリキュラムにも影響するし、その授業内容の、ある
程度以上の質も要求されることです。大会の準備も大変でしょうが、公開す
る側の学校さんの準備と覚悟は、相当なものですね。ありがとうございまし
た。

 さて、私は、高校へ、伺わせていただきました。高校では、教科の学習の
中にコンピュータを取り入れている授業実践が多く見られました。物理の授
業での電気の実験で、測定器具として使用していたり、音楽の時間に、作曲
するツールとして、使っていた
り、レポートまとめるのに、ワープロ使ったり… とまあ、そういう感じで
す。

 それはそれ、教育の現場で、メディアが当然の環境として使われているこ
とは、悪いことではありません。使っていけば、さらにもっと、よりよい活
用方法も見えてくるでしょう。

 このなかで、高額な、電子黒板が設置してある教室での授業もありました。
でも、その機能をどう活かすか、これからの課題です。黒板の機能って、い
ったい、何なんでしょうね…?? この問いかけから、始める必要がありそ
うです。
 そもそも手書きの黒板は、そこに教員が手で書いていく時間があったから、
見ている子供たちにも、受け止め租借する時間がある程度確保されたのよね。
電子黒板に、教員が用意してきた資料をパッと出されてしまったら、子供た
ちは、どうやって受け取ればいいのかしら? 見ているだけでいい内容なら、
おもしろく印象深く見せる工夫。租借してじっくり受け止めさせたい内容に
は、あえてゆっくり少しずつ表示していく… そういった、子どもの側の学
習に対応した表示方法・表示内容を、基本から考え直す必要を感じましたね。
これって、プレゼンの基本ですから…。

 でもね、控え室で、もっと驚くことに気づきました。「すごいですね。高
いでしょうね。アレ…」「ええ、でもやっぱり、情報教育に、電子黒板は必
要でしょう。実は私は、@@@も欲しいのですが…」エッツ?? ナ〜ニ、
それ…! 帰りのバスの中でも、そういう発言が、いくつか聞かれました。
アララ・・・

 「高機能な機器を導入しなければ、情報教育はできない」。この勘違い、
まだまだ、いたるところにあるようですね。でも、とっても基本的で決定的
な間違いです。

 教科の学習のために、教師がメディアを活用する、あるいは児童・生徒が
メディアを使いながら学習をする… もちろん、こういったことも、これか
らますます、有効に行なわれていって欲しいことです。けどね、それは、あ
る意味、簡単な話。慣れて、ノウハウを積み重ねていけば、メディアは使う
ほうが楽だし楽しいし、イロイロできておもしろいもの! でも、そうやっ
て私たちが楽ししんだり子供たちが楽しく教科の学習を進めるだけでなく、
「子供の能力を引き出し育んでいく」ということを意識した、新しい学習の
形が、情報教育という名前で始まろうとしているということ、もっと、深く
認識できるようになりたいものです。

 学習の主体者が子供の側になければ、情報教育とは言えません。「主体的
に学習を進めていくときに遭遇する、多くの気づきや反省が、人間自身の能
力を確かなものに育んでいくのだ」という教育観は、どのようにすれば、多
くの教員の気づきになっていくのでしょう…





○もみじがりに 行きたいな の 第52号  2001/11/27より
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【kazumi のワープ】
   〜使いにくい、わかりにくい… どうしたら、伝わるかしら…〜
                            小田和美
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 この週末は、日本教育工学会の年会で、九州の南の方に行ってきました。そこ
だけ借景してきたような 、美しく魅惑的な桜島が見える会場でタップリお勉強し
たあと、例によってレンタカーを借りて、 秋の九 州を楽しんできました。風景
は「やっぱり日本」なのだけれど、少しずつ、地方によって、微妙に違う味わ い
がありますね。行く先々で、学会のメンバーに会いました。みんな、同じような
発想するのね〜!!

 さて、ナビつきのレンタカーを借りたのですが、早速、後悔… だって、その
ナビ、わかりにくいのです もの〜!!  リモコンがついてないので、操作盤を
直接操作しなくてはいけないのに、その操作ボタン が、スムーズに動かない。そ
れに走り出すと、操作ボタンがロックされてしまって、操作できない。初めて の
地で、不慣れだからナビつけたのに、ナビを設定するために、数分間、停車して
なきゃなんないなん て、やってられないわ〜 安全のためですって?? どうし
て、助手席の人間が、ナビの設定できないわ け〜?? 大体、はじめて乗る車に
ついてるナビでしょ〜 例えば目的地にあらかじめ、付近の駅とか飛 行場とか有
名観光地とかを入れておくとかね、通常の使用によく使う操作方法を、見やすく
まとめてシー トにしておくとかね、イロイロ工夫はできるでしょ?? きっと、
何人もの使用者が、同じように感じて、同じ ように考えたことでしょう〜!!

 桜島に渡るために、フェリーに乗りました。10分おきに、フェリーが出ていま
すし、とても簡単に乗船で きるようになっています。車を入れて、デッキにあが
り、気持ちいい風に吹かれて15分、船が対岸に着き かけた頃、「料金は、下船の
際にいただきます、それぞれみなさん、つり銭のないようにご用意ください。 」
と、アナウンス。了解! そりゃそうよね。何台もの車が、一度に下船するのだ
もの。一人一人の協力が 大切よ! でも、料金って、いくらかしら?? そうい
えば、乗船する入り口にも、料金は書かれてなかっ たわ… 船の中を捜しました
が、料金表は見つかりませんでした。これじゃ、よく乗る人は別として、観光 で
やってきた地元以外の人間には、つり銭のないように料金を用意するなんて、で
きないじゃな〜い? ? きっと、何人もの観光客が、そう思ってきたことでしょ
う〜!!

 桜島に渡り、さてどこへいこう… 観光用のイラストマップや道路標識はある
のですが、島全体の道路 マップがないので、よく全体がつかめません。ナビは、
例のごとくで、使い物になりません。「道路はどこ でも繋がってるわ! 何とか
なるって!」と、走り出したのですが、これが失敗。道路標識がわかりにくい。
道路標識って、直進と右折/左折の矢印の近くに、どの方面に行くのかが書いて
ありますよね。観光地 って。行く先がたくさんあるでしょ? それをいくつか書
いてあるのだけれど、それが、直進の方向なのか 右折の方向なのかわからない!
 どっちにも取れる場所に地名が並んでる。道路標識って、走りながら の咄嗟の
間に情報を伝えなければならないものよね。どっちだろう…なんて考えてる間に、
走りすぎてし まう。瞬間に伝わるように、「右折方面の文字は、右下に寄せる」
というチョットしたデザインの工夫が、大 きな効果を生むのよね〜 あの道路標
識には、きっと、何人もの観光客が、困ってきたことでしょう〜! !

 山の中腹まで車で上ろうと思ったのだけれど、よくわからない。とりあえず島
を回ろうということになり、美 しい山と海を楽しみながら走って数分。展望台へ
の道路標識が見えてきました。左折のようです。その少 し先に信号が見えます。
咄嗟に、「信号を左折」と認識。でも次の瞬間、その標識のすぐ横に、左への道
。「アッツ!??」と思ったけれど、車は通り過ぎていきます。「今のところか
な…? でも、標識のすぐ横 を曲がるなんて、ないわよね…」と、信号まで言っ
てみてアゼン。信号のところには、横断歩道があるだけ で、左折の道は無い… 
エッ、エ〜ッ!! そこも走りすぎて、「もう1箇所ぐらい、上り口はあるだろ
う…」 と形式を楽しみながら走って数分。結局、展望台に向って、今来た道を戻
っていきました。標識は、わか りやすく設置して欲しいわ〜 「何メートル先左
折」って、書くだけで違うでしょ〜?? そりゃ、地元の人 はよくわかってるこ
とでしょうが、地方から訪れた人が、迷ったり時間かけて調べなきゃ動けないよ
うでは 、標識の意味、ないですよね〜 きっと何人もの観光者が、同じ思いを抱
いたことでしょう〜!!

 多くの人は、ある環境で、同じような思いや感想や意見を持ちます。立場や価
値観が違えば、違う判断 や疑問を抱きます。そういった異なる意見を受け入れる
システム(フィードバックを受け取れる体制)を自 ら持てるかどうかって、大切
です。行政、公の組織はもちろんのこと、これは個人のレベルでも言えること で
す。どうも私たちは、人からの意見を、「クレーム」として受け取り、身構える
傾向をもっているようです。 何かを言われると、「私はこう思ってそうしました」
のような、反論(自己弁護)が出てきます、でもその文化 、ソロソロ見直し始め
たほうがいいわ! 多面的な意見(価値観)を、フィードバックとして受け止め
られる かどうかが、前進への鍵だと思うのよね〜 一人一人が、そういう習慣を
もち、それを自分の個性として身 に付けていけば、そのような人が集まった社会
全体のシステムも、フィードバックを活かしあえる社会にな れる。考えてみれば、
これから情報教育が育成しようとしてる子どもたちって、そういうフィードバッ
クを、 人にも自分にも返せるし、受け止められる人ってことですよね〜 改めて、
これからの仕事(情報教育の 理解と実践の浸透)の重みを再認識しましたよ〜!!





○寒くなりましたね、ウイルスにご注意 の 第53号  2001/12/1 より
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【kazumi のワープ】
    〜私たち、どこに流れていくのだろう…〜     小田和美
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 11月22日(木)午後… 会議の最中、数人のパソコンに飛び込んできたウィル
ス。量といい雰囲気といい、いつもと違う。 ア〜ッ! これが噂の ALIZ.A 
?? 急いで受信トレイのプレビューをカット(プレビューしただけで、感染しま
すからね〜!!)して、メール送受信をしたところ、私のパソコンにもボロボロ
飛び込んでくる… アララ… 危機一髪〜!!  この火曜メルマガの編集デス
クのMLにも、チャ〜ント、送られてきましたよ… 
 
 翌日、鹿児島での学会では、ウィルスに感染してしまった先生方が、何人も続
出したようです。ウィルスチェックとアンチウィルス、必ず入れて、こまめに更
新。話に聞いてはいても、いざとなると、面倒(感)が先に来てしまい、ナカナ
カ実行にまでは行かなかったのでしょうね。かく言う私も、そのときまでは自動
更新型のソフトは使用していませんでした。定期的に送られてくるウィルス情報
で、巷のウィルス感染情報はゲットしていましたが、どこか「対岸の火事」の意
識… これって、まあ、ありがちですよね〜

 いつもなら、
1.ウィルスが飛び交う間はウィルス情報をもとに慎重に対策を立てる。
2.被害が大きい悪性ウィルスは、トレンドマイクロのサイトの無料チェックと
自動修復ツールでガードする。
程度の防御で、さほど困らなかったのですが、どうも今回は、様子が違いました
ね。いつまでたっても、下火にならない。被害状況も規模も、ケタが違うらしく、
毎日何通か、ウィルスメールが届く。2日後、11月24日には、今度は BADTRABS.
B … これまた、悪質。2つとも、IPAから、緊急対策情報(http://www.ipa.go
.jp/security/)が出されていますね。どちらも、まだ、猛威を振るっています…
 う〜ん…

 最近、ウィルス情報を検索することが多くなりました。トレンドマイクロ(ht
tp://www.trendmicro.co.jp/)やマカフィ(http://www.nai.com/japan/)のサイ
トは、ウィルス情報が充実していて、最新の情報がこまめに更新されています。
ウィルスの種類・症状・見分け方・対策… そして、悪質なものには、駆除ツー
ルが無料で公開されます。マシンのために、教材として、そして自分の関心もあ
って、サイトを訪れます。現在海外では、WORM_GONE.A というウィルスが蔓延し
てるようです。すぐに、日本にも上陸してくるでしょうね… 

 訪れるたび、情報は新しくなっていて、手口が進化していく様子が、手にとる
ようにわかります。ウィルスの進化は、そのまま、人間の悪しき性が生み出すオ
ドロシイ知恵の進化でもあります。それをたどっていくと、この先のもっと泥沼
化していく通信社会が、浮かび上がって来るような気がします。ネットワーク社
会の裏では、その近未来の黒い予想を回避すべく、ネットワークを守ろうとする
知恵もせめぎあっているのでしょう… その姿を傍らで見ながら、その戦いに直
接参加できない自分を、もどかしくも感じます。どうして、私たちの社会はこう
なってしまうのだろう… 人間って、なんだろう… 私や私たちのできることは
なんだろう… 私たち、どこに流れていくのだろう… 

 一人一人が、自分の姿を客観的に捉えられる能力、自分を好きになれる心、人
を好きになれる心、社会の中での自分をイメージできる能力… 人間にとって何
が大切か、地球全体で、やっとわかりかけてきました。日本も、新しい教育観の
もとで動き始めようとしているけれど、間に合うのかしら… なるようにしかな
らないけれど、なるようになるかどうかは、私たちの意識と行動にかかっている
のかもしれませんね…





○今日はクリスマスですよ の 第54号  2001/12/25 より
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【kazumi のワープ】
  〜メールから見えてくる、私たちの姿イロイロ…〜 小田和美
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 1ヶ月ほど前、親しい人から、1通のメールを受け取りました。「携帯のワンギ
リにご注意!」という内容のメールです。既にご存知の方も多いかもしれません
ね。「かかってきたワンギリ(呼び出し音を1回だけ鳴らし、切ること)にかけな
おすと、10万円とられる。次の電話番号には、かけなおさないように。」と、電
話番号が30以上、並べられている忠告メールです。
 「既にご存知かも知れませんが…」という書き出しで始まり、そのメールが転
送され、「お仕事柄、携帯情報を受け取ることも多いかと思います。十分、ご注
意ください」と結ばれていました。その方が、私のことを心配され、メールを送
ってくださったことがよくわかりましたが、1点、腑に落ちないテンがありまし
た。「どうして、かけなおすだけで、10万円も請求されるのだろう?」というこ
とです。そこで、リメールを出しました。
 ・この情報の出どころ(どこで、この情報を得られたか?)
 ・どうして、かけなおすだけで、10万円が請求されるのか?
相手の方は、少々、気分を害されたようでしたが、その情報が、ある電気メーカ
ーの情報担当部署が社内MLに流したものであるとの情報をいただきました。フ
〜ん… そのメーカーは、パソコンやコンピュータの開発もしているメーカーで
すし、情報部署から社内MLに流れたとすれば、信憑性もありそうです。でもね
〜 あげられてる電話番号は、通常の電話番号です。どう考えても、かけただけ
で10万円は、解せないのよね〜

 何かあると、すぐ授業ネタにするようにしています。「こういうメールが来た
けれど、どう思う?」 まだまだ素直な彼女たち。「ヤダ〜」「こわ〜イ!」「
どうしてそんなことするわけ〜ッ??」 う〜ん… チョット違うな〜… そこ
で、早速、ぶっつけ本番でネット検索をしてみました。携帯電話、犯罪、ネット
犯罪、ワンギリ… そういったキーワードをいくつか試しながら検索してみると、
アルワ、アルワ〜 おもしろいサイトがたくさんありましたよ。学生たちも一斉
に検索を開始! 結局わかったこと。

・ワンギリかけなおしを狙った、悪質な電話がはやっていることは事実らしい
・かけなおしをすると、ムフフもののアナウンスが流れ、
 それに従って操作していくと、有料の別の番号(有料番組等)に繋がり、高額
の請求書がくる。
・この、請求の取立ては、相当、強引の様子。

 ナルホド、納得!! ついでに、チェーンメールやら、携帯を使ってのネット
犯罪やら、嫌がらせやらの、事例集や公式サイトの忠告やら、多くの情報を得る
ことが出来ました。携帯モバイルをめぐるネットワークも、着実に充実してきて
いますね。
 さて、ワンギリ忠告メールですが、後日、情報仲間から、「例示されている電
話番号の中には、現在使われている実在の公的機関のものも含まれている」とい
う話も聞きました。アララ… もっとも、ワンギリにかけなおすときの話ですか
ら、その被害は、そんなに大きくないかもしれませんが… 間違えたのか故意な
のかは不明ですが、あやふやな情報が、多くの人の善意(?)に支えられ、アッ
という間にチェーンメール化した事件でした。

 私としては、疑問も解けてスッキリ。「こちらが相手の誘惑に乗らなければ、
何も怖いことはないわけですから、忠告メールなどと騒ぐ必要もないわね!」な
どと、女子大生たちと笑っていたのですが… 

 実はそのあと、同じ情報の掲示を、さまざまな場所で目にするようになりまし
た。行った先の大学の情報センターや学生対応の窓口などで、特によく見かけま
す。人の大学のこと、笑えません。うちの大学も、2つの部署で、学生や教員む
けに、大きなコピーを貼ってあります。貼った方は、その情報を事実と信じ、学
内の危険回避を狙って貼るのでしょうが、それが不確かな情報で、さらに情報社
会への根拠ない不安感をあおる行為になっているということには、思い至らない
ようです。

 「情報の信憑性のチェック」「情報の出典の明示」よく言われることですが、
文化としては定着していないようですね。これまでのアバウトな自分たちを変え
ていくには、相当な自己認識が必要なようです。受け取った情報に疑問を感じた
ら、チョット調べてみるといいのにね〜

 今年は、「Q33 NY」やら、「ウィルス蔓延」やら、「ワンギリ忠告メー
ル」やら、情報教育の教材に恵まれた一年でした。アハハ… (いいような、わ
るいような…) それを通じ、自分を含めた、私たち人間がたどってきた、心や
社会システムの歴史が見え、考えさせられる1年でもありました。来年は、どの
ような変化がおきることでしょう。たっのしみね〜!!





○いよいよ2002年 の 第55号  2002/01/08 より
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【kazumi のワープ】  〜お正月あれこれ…〜     小田和美
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 あけまして、おめでとうございま〜す!!
 2002年 いよいよ、始まりますね〜! 
 エッ?? 何がですかって…?? んも〜ッ!!

 さて、それぞれのお正月を、それぞれの場所に戻り、それぞれ思い新たに、過
ごされたことと思います。私のお正月は、殆ど毎年、東京です。帰省する人たち
がいなくなり、車の量も減り、どこかスッキリした東京は、それでも多くの商店
が、元旦あるいは2日から、早々と商売を開始します。食料を買い貯める必要も、
保存食作成の必要も無く、考えたら、冷蔵庫はあるし、洗濯機もあるし…う〜ん、
お正月って、結局何が、中身ある文化として生き残っていくのでしょうね〜

 私は今年も、子どもたちと一緒に、遊んで暮らしました。暮れの大掃除(もど
きかな?これまた楽しいものですが…)、正月明けてからの年賀状作成、ゲーム
したり、カードしたり、初詣がてら散歩したり、ショッピングしたり、映画館通
いしたり、ワイワイガヤガヤ、アレコレドレソレ…


 でも、たくさんの発見がありましたよ。

1)2日の昼過ぎ、映画館に行こうと家を出てしばらくすると、子どもが驚きの
声をあげました。「ア〜ッ!!空がある〜!!」「ワッ!ホントだ!」「きれ〜
い…」
 しばし全員、芝生公園の横で、立ち止まって空を見上げてしまいました。本当
に、「空がある」と実感できる「うすいはっきりした美しい水色の空」が、「ふ
わふわ軽そうな、真っ白な綿雲」を抱えていました。東京から車が減って3〜4
日目のことでした… 

2)その日の午後、チョット遠出のために、愛車に乗り込んだら、またまた子ど
もが驚きの声をあげました。「ワ〜ッ! 振袖になった!!」「ヒャ〜ッ! ホ
ントだ〜!!」「アハハ… 驚いたね〜!!」 わかりますよね?
エッ? ? 何がですかって…??  んも〜ッ!!
 愛車のナビの振袖は、きっかり三が日で終了しました。(ちなみに、このナビ、
クリスマスの時は、サンタさんになりました!)

3)中学生の娘が、ホームページをアップしました。「自分のホームページ持ち
たい!」というので、タグ辞典を1冊貸して、最初の基本だけレクチャーして放
っておいたら、友人と情報交換しながら、数ヵ月後に自力で仕上げました。カウ
ンターやら、掲示板やら、一通りの機能も揃っています。「個人情報を載せない
こと。他の人が見て、有効な情報を載せること。」というマナーも、一応、彼女
の基準の範囲で守られています。
 う〜ん… やっぱり、「ホームページの作り方」という学習は、ハウツーとし
て教授する必要はないわね… どうしても作りたい! という必要性ある環境と
本人のモチベーションを整えることが、実際に活き活きと身についていく学習の
キーワードだわ!


 6日、昼過ぎ、お正月を南の島で過ごしてきた友人が、空を見上げて言いまし
た。「あ〜…きれいな空だ。東京も、こんなきれいな空になるんだね…」「うん、
いつになく、青い空ね…」
 そうね。(でも、いいえ…その日の空は、既にもう、くすんだ青色)

 たった、3日間の底なしにきれいで青い空(とナビの振袖)…
 来年も、また、よみがえることを祈りつつ…

 今年もよろしく。





○いつのまにか2周年の 第56号  2002/01/22 より
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【kazumi のワープ】 〜あなたは、いまでも…??〜  小田和美
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 コンピュータが、不調です。どうしても、治りません。SEに、相談します。
「こうなって、ああなって、…」返ってくる返事は、「そんなことはありえま
せん!」「ありえないっていったって、現に起きてるのだから…」…「それは
おかしいです!」「おかしいのは、どっちかしらね…」
 こういう体験お持ちの方、多いんじゃないかしら… それともあなたは、「
そんなことありえません!」って、言うほうかしら…??
 でもね、「ありえない」ことが起きているのが現実なら、まずそれを、「受
け止める」… これが、まず、出発点だと思うのだけど…

 こういうこと、他にもあると思います。たくさんね! 今もそうだし、昔か
らもね…

 「地球は、丸いはずだ」「そんなことはありえない!」 今にして思えば、
「ありえない」と言っているほうの根拠がおかしいのだけれど、当時は、それ
(平べったい地球と、地の果ての存在)が真実と言われていたから、みんなそ
う思い込んでいた。現実をありのままに受け入れて、そこから考え出す(ある
いは疑問をもつ)ということは、人間にとっては、とても難しいことのようね。


 「科学的」「客観的」ということを、どう捉えるか… 考え出すと、おもし
ろい。科学の進歩は、それまでの常識を破る形で進展してきたのに、まだ人間
は、そこらへんのこと、わかっていないようね。本来の科学は、「ありのまま
の現実」を認め、そこから汎用的な法則を考え出していく思考体系ではないの
かしら?従来の法則に外れるものが出てきたら、法則を見直すのが、科学的立
場。でも、人間は、一度作ったものを作り直すのが、大の苦手のようね。そこ
で出てくるセリフ…「科学的に考えて、ありえない!」もちろん、考えかたや
捉え方に錯覚や間違いがないかをチェックすることは大切ですよ。でも、「あ
りえない!」といってしまっては、すべてがそこで、終わってしまう。「無条
件に認める」ということと「ひとまず受け止める(自分の中で暖める)」こと
とは、似ているけれどもの凄く違うこと…

 一度作ったものを、見直したり、作り直したりすることが苦手。作り上げた
ものを守ろうとする。これは、「継承」のための知恵ではあるけれど、あるレ
ベルを超えると、「継承」自体にも悪影響が出るし、まして、新しい「進展」
にとっては、弊害になる。そんな中で、「今をありのままに捉え、疑問をもち、
新しい形を生み出す」ことに挑戦した者たちが、新しい世界を作り出してきた
ように思います。科学だけでなく、すべての分野でね! 

 私の周りにも、たくさんあります。チョット前までは、「ありえない」「迷
信だ」「考えすぎだ」といわれてきたけど、今は、認知されている(科学的に
説明がついたって意味ね)ことがね。例えば、
 ・生理は、うつる
 ・経絡(ツボ)療法の科学性
 ・気功
 ・人を好きになるときれいになる
 ・女の直感の優位性
 ・指先で、見る

 情報教育がやろうとしていることは、現実(情報)をありのまま(しっかり)
受け止め、考え、疑問を暖め、新しい物(考え方、理論、価値観…)を生み出
せる子どもたちの育成にも繋がっている。そのためには、育成者たる教員自身
が、そのような能力を意識しないと、なかなか出来ない大業。でも、現実、こ
れまでの人生で培われてきた習い性を変えるには、よほどの自己認識が必要で
す。情報教育がなかなか理解・浸透されていかない理由は、そこらへんにもあ
りそうですね。

小さい頃、いろんなことに疑問を持ちましたね。今でも思い出せますか? 
 ・小さい頃抱いた疑問、思い出して、いくつか書いてみましょう。
 ・その疑問は、いつ、どのような形で、解消されましたか?
 ・そのうち、いまだに疑問として残っているものは、どんなことですか?
 ・いま、あなたは、どのようなことに、疑問を感じていますか?

学生に出す課題の一つです。皆さんも、チョット、チャレンジしてみてくださ
い。
あなたは今でも、自分の周りの世界を、素直な気持ちで捉え、疑問を感じる心
を、持ちつづけているでしょうか?





○オリンピックが もうすぐ始まる の 2002/02/05 第57号より
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【kazumi のワープ】
 〜じっくり熟成、本醸造が、いいのだけれどね…〜 小田和美
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 最近、ある学校の公開授業を見にいきました。これまでの実践にも実績があ
り、
多くの教員・教育 関係者が、全国から参観にきていました。先生方も子どもた

も、公開授業用ではない、自然体での授業展開を見せてくれていました。PTA
のお手伝いも、スムーズに行なわれていました。

 関心したのは、教室や校内の展示物、教室や職員室の什器・機器のレイアウ
ト。
いずれも、工夫が活かされ、うまく機能していました。校内のいたるところに、
さりげなく置かれた、相当な数の新旧のコンピュータが、それぞれ、機能を十分
に生かした形で、現役で使用されているようにみえました。常に使える環境にメ
ディアを整えておくということは、簡単なようですが、実際は相当な力量を要す
る作業です。学校全体のスキルの高さを感じました。


 さて、今年は、評価がテーマになっていました。総合的な学習の時間や情報教
育の評価はいま一番ホットなテーマです。この学校でも、独自の評価方法を考え
て、 試行錯誤を繰り返しているようでした。会場の壁には、実際に使われてい

評価シートが 展示されていました。

 ここでは、自己評価が中心になっています。それはそれでいいのだけれど、内
容を一つ一つ見ていくうちに、私は、アレッ? と、思い始めました。

 それらの評価シート(振り返り見通しカード)には、目標、振り返り、次の目
標(めあて、意欲、学び方、振り返り)を書くことを求めています。確かに情報
教育では、メタ認知の育成が最終的なねらいのなかに含まれています。でもね・
・・ 

 人間って、いつも、目標を持ち、常に自分の行動を反省し、改善点を見つけ、
次の行動に活かしていかなくてはいけないのかしら・・・?? 学習って、そう
いう結果を意識することなく、もっと自分内部からの知的要求や好奇心に従っ
て、
行動するものではないかしら?

 子どもたちの書き込みを見てみました。子ども自身がめあてとして「イロイロ
な情報を得る」「わかりやすくまとめる」「集中して取り組む」と書いていま
す。
それって、本当に、子どもたちが考えたことかしら? 大人(教師)の意向を巧
みに感じ取った子どもたちの、言葉の上での反応ではないのかしら? もしそう
だとしたら、結局は、自己評価シートに書き込むという新しい形を使った、価値
観の教え込みにになってしまうね・・・

 大体、イロイロな情報って、どうやって集めるの? イロイロ集めることが目
標? どちらにしてもそれは、子どもの方が、意識して自己評価することではな
く、子どもの行動を見ている教員が、子どもの行動から客観的に評価していくも
のではないのかしら?!
 「わかりやすくまとめる」と書いた子どもに聞いてみたい。わかりやすくまと
められたかどうか は、どうやって、判断するの? わかりやすくまとめる前
に、
キミの知りたかったことは、満足されたのかな? 調べてみて、どんな「ナルホ
ド!」が、あったかな? 
 
 
 火曜メルマガでも、教員が子どもを評価する際の評価リストが公開されていま
す。でもよく見ると、 あの評価リストの文言は、とっても気を使って書かれて

ますよね。想いや主観で判断(評価)するのではなく、子どもの行動を見れば客
観的に評価できるように、学習目標に対する評価の視点を、具体的にあげていま
す。
 例えば、小学校高学年をめやすにしている、「伝えたいことを明確にして、相
手にわかりやすく伝える」という目標に対しては、

 ・伝えたいことを明確にして、プレゼンテーションを行う
 ・情報をネットワーク上に発信する
 ・自分の考えをはっきりさせて、正確に伝える
 ・順序を考えて、相手にわかりやすく整理して発信する
 ・メディアを使って、情報・意見を適切に伝える
 ・事実に基づいた情報を発信する

といった具合いです。

 この違い、すごく大きいと思うんです。
 自己評価という名をかりて、知らず知らずのうちに、行動を規制しまっていな
いか、注意したいものです。










○花粉が飛び始めました(いやだね)の 2002/02/19 第58号より
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【kazumi のワープ】
    〜狂牛病から学ぶこと…??〜          小田和美
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 狂牛病はプリオンというタンパク質が引き起こす病気です。でも同時に、人
間社会に人災という病を引き起こすようです。いいえ、そうじゃない… 病は
もともとあった。潜伏していた病を、それとわかるように悪化させたと言うべ
きかしら…??

 狂牛病騒ぎの中で、雪印乳業が牛肉の産地表示をごまかしていたことが発覚
しました。そのとき、これは、氷山の一角だとも言われました。企業ぐるみの
犯行か個人の判断か、いつものようなお決まりの「言いつくろい」がやり取り
されて、いつのまにか、本題はそっちのけ… 
 企業ぐるみだろうが個人だろうが、これは「詐欺」行為ですよ。消費者は、
表示を頼りに、選択します。そこで、ウソを書かれていたら、どうしようもあ
りません。「バレナキャいいだろ〜!」という発想が、社会のいたるところで
見られますが、バレようがバレなかろうが、自分の「ありよう」として、「し
てはならない行動」というものがあります。それを自分のものとして、決め、
受け止め、行動していくことができない人間が多いってことでもあるわね… 
ホント、主体性を持つと言うことを学ばせてこなかった日本の教育のツケが回
ってきたんだわッ!! 

 などと、思っていたら、先日、おもしろいテレビをみました。私たち素人は、
牛肉を見ただけでその産地をあてることは、まずできませんね。でも、プロに
は、出来るのだそうです。その番組では、自主的に不正表示を告発している、
ある人物(業界筋の方です)を紹介していました。スーパーにハイっていって、
牛肉表示のゴマカシを見つけて、店員さんを問いただします。
「これ、国産じゃないよね? @@か@@の肉だな…」「いえ、国産です」
「そう? じゃ、証明してくれる? 伝票あるかな?」「いえ…あのその…」
……

 結局その店は、店頭の肉を一旦回収し、表示を訂正して、並べなおしました。
当然、価格は、下がりました。
「いつからやってるの?」「かれこれ、5〜6年前からです」
「命令されてるの?」
「いえ… そういうわけでは… 上は知っていますが、黙認です。」

 自分の行為を恥じることなく、そのお店ではむしろ歓迎される形で行なわれ
てきた経緯を、説明していました。表ざたにしたら、店員の個人の責任と言う
ことになるのでしょうね。でも、お店全体が、その行為を黙認している場合、
「そういう犯罪行為はしない」ということ自体、とても重たいことになってし
まうのかもしれません。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」どころか、「赤信号、みんなで渡れば青
信号!」になっている。どうやら、そういうお店が、とても多いということ。
理由は、そうした方が、高く売れるから…ひどい話です。同時に、悲しい話で
す。人と人との信頼関係を自ら壊すと言う愚行を犯しながら、その行為に何ら
かの理由(意味づけ)を並べようとまでして…  では、どうすれば良いので
しょうね…

 腐った内部を変えるために、自らを犠牲にすることはありません。そうした
ところで、自分の気持ちは納得しても、その組織が変わる可能性はとても低い。
目的が、単なる自分の正義感の納得ではなく、組織の体質の修正にあるのなら、
もっと別の方法を考えたほうが効果的でしょう。

 一つは、情報社会の効果を利用すること。すなわち、「情報公開」です。販
売表示はお店の一方的な権利でも義務でもない、販売側・消費側、双方のため
の共有情報です。その情報の如何は、双方に知る権利がありますからね。不正
な行為が行なわれているのなら、「情報公開」をするのは、関係者の社会的義
務でもあるわけですよ〜! 日本って、そういうことされると困るから、昔か
らそういう行為を、「内部告発」とか言って、「そういうことする人は組織へ
の反逆者だ」みたいな雰囲気をチラつかせてきたけどね、それって結局、権力
維持のための方策よね〜 考えたら、おかしな言葉ですよ… 雪印乳業の事件
も、内部告発から発覚したとか… 告発した人は、雪印本社から、「よく自分
たちの浄化のために告発してくれた」と、お礼状、ちゃ〜んと、もらったかし
ら〜??

 もう一つの方法は、社会的にもっとリーズナブルです。実は番組で、その方
がこう言いました。「僕は、こういう事(不正表示の告発)したくないですよ。
でもね、お客さんには、わからない。行政だって、素人だ。誰も告発しなけれ
ば、まっとうに商売してるものが報われない。それはおかしい。公正な第三者
が、正しい表示をするよう監視する機構が出来てくれば、僕は喜んで、身を引
きますよ。」 まったく、そのとうりですね。そしてこれは、人間社会のいた
るところで言えることです。
 人間の、目指すところはあるけれど、そこに行くまでには落とし穴(誘惑)
が沢山あって、結局多くの人間が、まみれ堕落していく。そういう人たちに、
「こうあるべきだ」と言ったところで、まず望み薄。自己認識をもち自己改革
していくことだけを頼っていては、社会は機能していかない。では、周りが(
今のばあいは消費者ね)しっかりしなくてはいけないのか?? モチロン、消
費者も、肉を見分けるくらいの能力を持てれば嬉しいけれど、それは必要条件
ではないからね。そこで大切になってくるのが、「公正で中立な立場から判断
していけるプロ」の存在。


 ハイ、ここまで書けば、今回、どこにワープしようとしているか、わっかり
ますね〜??

 そうです。教育の情報化を「あるべき形」に沿って推進し、情報教育の支援
者となるべく誕生したのが、教育情報化コーディネータ なのです。29人の、
2級資格認定者が出ましたね。来年度、さらに多くの認定者が、世に送り出され
ていくことでしょうが、彼らに期待されているのが、「公正で中立な立場から
判断していけるプロ」としての力量です。
 教師は教育のプロだけど(そうあってほしいものです…)、行政やネットワ
ークシステムのことは素人。勿論、知っていく方向は望ましいけれど、専門領
域(教育)としても次々と自己研鑽すべきことがありますからね。行政やシス
テム設計業者も同じこと。それぞれが専門性を持っていますが、それだけを主
張しては、望ましい教育環境は構築できません。そこで、それら3つの立場を
熟知した上で、それぞれの教育現場に最適の環境を整え運用していくために、
教育情報化コーディネータという職種がうまれ、有資格者が世に出てきている
のです。名簿も、公開されました。活躍を、心から、期待していま〜す!!

もし、教育情報化コーデョネータ的な人がいないと、どんなことが起きるか…
 ハハハ… このおもしろいお話は、また今度にしますね〜!!





○上越は雪がまってたのに東京は花粉 の 2002/03/05 第59号より
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【kazumi のワープ】
    〜授業の重み、教育ってなんだろう…〜     小田和美
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 実は私、地理に関する知識がありません。地域の名産とか地名とか、どこに
何山脈があるとか… よく知りません。いま持っているそういった知識の殆ど
は、生活体験の中で自然に学んでいったことです。嫌いとか意味がないとかい
うより、そういうことを習った記憶がないのです。

 私が中学の頃、地理の時間は楽しみの時間でした。例えばこんな感じ… あ
る日の地理の時間。先生が大きな日本地図をもって教室にやってきて、「今日
は、工場を作る。みんなは、経営者。この日本のどこに、何の工場を作るか考
えてみなさい。」 そこで、私たちは、考える。何の工場を作るのか、これは
何でも思いつきでいいのだけれど、その先が課題になる。原材料、流通、消費
者、地価、判断の根拠になるいくつかの要素を考えなくてはならないし、考え
ても答えは一つじゃない。それぞれの結論を発表すると、先生やクラスメイト
から質問が飛んでくる。その質問に納得いく回答を出さないと、工場の設置が
認められない。おもしろい授業が、今でも記憶の中にあります。中間・期末考
査も、その延長で、殆どが記述式の問題でした。おかげで、考える楽しみを学
びました。俗に入試問題と言われるような知識は、試験前に丸暗記しましたが、
結局身につきませんでした。

 英語の授業は、一番最初の時間に、「この時間は、日本語を一切使わない」
と言われたあと、英語と手振り身振りだけで、1年間通しました。私たちには、
それぞれ自分の英語名を決め、授業中は、それで呼び合いました。よほどの重
要事項で、年に何回か、日本語の短い説明があったように記憶していますが、
それ以外は、聞く方も伝える方も英語だけです。取りたてて、英語の勉強をし
たわけでもない私が、broken English ながら、何とかネイティブの方とコミュ
ニケーションできるのは、そのおかげかもしれません。
 

 教育を自分の専門にしているいま、振り返ると、受けた授業の重みをつくづ
くと感じます。他にも、いくつかの授業が思い返されます。今でも覚えている
そういった授業には、その裏側に、先生の先を見た大いなる仕掛けがわかるよ
うになって、隠されていることを感じます。
 そんな話を、先日、学生と話していたら、こういう話が出てきました。絵を
書くのが苦手だと言う学生さんです。彫刻や版画はいいけれど、絵は嫌い! 
というのです。「どうして? 何かあったんじゃないの?」 と聞くと、

 小さい頃は、絵を書くのが大好きでした。4年生の頃は、クレヨン描きの絵
に水彩絵の具を重ねるのにはまって、毎日、楽しんでいましたが、美術の先生
が変わってしまったのです。その先生は、「@@をしなさい」と決めたら、他
のことは許してくれませんでした。クレヨンと水彩の楽しさは許されなくなっ
たし、他の絵も、自由に描いていると、「色がおかしい」とか「ここは形がよ
くない」とか言って、私が描きかけていた絵を、勝手に直してしまうんです。
すっかり絵が嫌いになりました。彫刻はいいんです。だってアレは、私が彫っ
てしまえば、先生には、直しようがありませんから!

 悲しい話です。クラスメイトの前で、「発音がおかしい。」と言われ、それ
いらい、本を読まなくなったという学生さんもいました。授業設計以前の、教
師の側の姿勢に通じる話ですね。でも、子どもたちにとっては、同じことです。
楽しくない学習からは、能力は引き出せません。教科の好き嫌いが、問題にな
っていますが、そのうらには案外、授業や人(教師)が原因になっていること
があるんじゃないかしらね〜!





○メルマガも還暦の 2002/03/19 第60号より
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【kazumi のワープ】
    〜表目、裏目、世の中、どうなるかわからない…〜 小田和美
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 先日、友人とレストランに入りました。総ガラス張りのテラスから外を眺め
ながら食事ができるようになっています。食事のとき、横でタバコを吸われる
のは、大嫌い、と、禁煙席を捜しました。しかし、禁煙席は満席。仕方がない
ので、タバコのすわなそうな初老の紳士のとなりにすわりました。ところが食
事をしている間に、隣の人は若者に入れ替わり、さっそくその若者がスパスパ
…。アララ、これはたまらない… 予測が見事に裏目に出てしまったわけです。
見てみると、初めに座ろうと思った席には、幼児をつれた若夫婦が座っている
ではないですか〜! 「しまった〜 さっきの場所のほうが、よかったね!」
と後悔しながら、煙の中で食事を終えました。

 さて、この話には、続きがあります。食事を終えて、そそくさと、席を立と
うとしたら、なんと、先ほどの若夫婦。幼児二人を横にして、二人でタバコを
吸っているではないですか。しかも、その煙の量ときたら、半端じゃないのよ
ね〜!!

 思わず友人と、目を見交わして、笑いました。表目、裏目、世の中、どうな
るかわからないものね〜!!

 情報教育が、この4月から、始まろうとしています。この様子、10年前には、
(希望はしていても)ほとんど予測つかなかったことです。当時は、情報教育
といえば、コンピュータの教育でした。コンピュータ利用教育、あるいは、コ
ンピュータ教育が、情報教育であるかのように暗黙に了解されていました。こ
れまでの教育観の流れに沿った、知識・技術修得型の教育の延長上に考えられ
ていたのですね。
 そのような時代に、真の情報教育(すなわち、人間の情報活用能力の育成と
して捉え、コンピュータ(あるいはコンピュータネットワーク)を道具とし、
一人一人の主体的な問題解決能力の育成を主たる目的としている教育)が、カ
リキュラムに位置づくと、はっきり予言できた人はいなかったでしょうね。勿
論、そのような教育を先んじて唱え、実践し、啓蒙しつづけてきた人々や、そ
れを行政に乗せるために方策を講じた人がいたから、この4月からの新しい教育
があるのだけれどね。

 10年後、私たちの子どもたちは、どのように成長していくのでしょう。それ
を受け、10年後の教育に対し、私たちは、どのような提案を出すことになるの
でしょう… 表目、裏目、世の中、どうなるかわからない。わからないから、
おもしろい。おもしろいから、やめられない…

 これからも、末永いおつきあいですね〜!!