学校現場で情報教育の実践に関する講演をすることが多い。小学校に勤めて いたこともあってか,先生たちは割とよく聞いてくれるし,よくわかったと言 ってくれる。自分が話したことをよくわかったと言われると,やっぱりうれし くなるものだ。 ある会で講演をした。小学校の先生たちが対象だった。某T県は,講演の 前に長くてしつこい講師紹介がある。適当に聞き流したあと,情報教育は コンピュータの操作を教えることではないのですよと力説した。自分でもいい 方の出来だった。 講演のあとに会の然るべき立場?の偉い人が,お礼の言葉ということでぼく の講演をまとめてくれる。そのときの1コマ。 「堀田先生の今日の話は,たいへんよくわかりました。私は今まで,情報教 育を誤解していました。先生のおかげで,ほんとうによくわかりました。」 ぼくはしめしめと思った。さすが偉い人は違うや。話は続く。 「みなさん,堀田先生のおっしゃった通り,1年生から Windowsパソコンの 操作ができるように指導していきましょう。」 そりゃ違うよ,校長さん。全然わかってないっつーの。